10月のニュースレターをお送りします。
いよいよ「やさしい交通しが」2026年度の活動が始まりました。遠くフランスからヴァンソン・藤井さんにお越しいただき、今の日本と同じ様な自動車中心の都市から、シャッター街の無い歩いて楽しい街ができた秘密を教えていただきます。日野駅では英国コミュニティ・レールを再現しようと考えています。もしご都合が合いましたら、ぜひお越しください。
「調べに調べて1年間」
昨年の10月あたりから「都市・交通・物流などの理論を一通り調べて地図を描きたい」と始めたことが、行政・政治・哲学などにも広がりました。9月にようやくひと段落したかと思えたのですが、そこから更に約50のレポートを生成した分のみを今回ご紹介します。(その他のレポートはタイトルのリンクをクリックすると、全てをご覧いただけます。)
レポート総数は1000を越えました。個人的な勉強用ですが、これほどの学習量となったのは予想外でした。交通は社会や都市そのもので、「交通が専門」はあり得ない。医療で言う「循環器系」に似て「系:システム」の中には血管だけでなく「心臓」「肺」「腎臓」などの身体全体の機能が繋がっていると実感させられました。
| イベント |
10月23日 「歩く、出会う。まちが変わる。」まちづくりフォーラム
あなたのまちは20年後もくらしやすいですか?
フランスの地方都市にはなぜシャッター通りがないのか
多くの人が行き交い、お店がにぎわい、広場には人々が集って思い思いに過ごしている── フランスの地方都市には、歩いて楽しい、活気あるまちなかが広がっています。でも、30〜40年前のフランスも、今の日本と同じように、まちなかは人が減り、道路は車であふれ、郊外の大型商業施設が繁盛していました。そんなクルマ社会だったフランスの地方都市は、くらしやすいまちになぜ変わることができたのでしょう。フランスの事例から、まちづくりと交通のつながりを学び、私たちのまちを「20年後も豊かでくらしやすいまち」にしていく方法を考えてみましょう。[詳細]
10月29日 まちづくりカフェ 日野が好きな人、 この駅とーまれ
たくさんのひとびとが毎日行き交う日野駅では、高校生からお年寄りまで様々な方々が活躍しています。10月11日のガチャフェスにあわせて開催された駅前イベント「やっぱり日野が好き!」には4467人が集まりました。元気な人々と日野駅がもっとつながると、地域をもっと元気に暮らしやすくできます。「私にも何かできるかな」「やりたいことがあるんだけど駅って使えるの?」「駅でこんなことやってみたい!」と思っている方、ティータイムを楽しみながら、わいわいアイディア交換をしましょう。途中参加、退出もOK、お気軽に遊びに来てください。[詳細]
岩手県一関市室根町折壁留で、サクラとチューリップが咲き誇る広大なガーデンで、食と農を考え感じるイベントが開催されます。[詳細]
メディア掲載 |
都心方面への相互直通運転で価値爆上がりの「相鉄」ナカの人の視線はちょっと違った――「鉄道会社の街づくり」とは
近年の都心方面への相互直通運転で知名度を上げ、地価も高い伸びを示しているのが相鉄線沿線。しかし相互直通運転は利便性の向上だけではなく、「ブランディング」の意味合いも大きいといいます。洒落た電車も安全投資も沿線再開発も、根っこには一つの思想がありました。
交通が握る人と街の可能性 ケイパビリティで見る繁栄と衰退
中経論壇 2026年9月24日掲載 (ネットは有料記事です、リンク先に音声解説を入れてあります) 経済学者アマルティア・センが提唱した「ケイパビリティ(潜在能力)」という概念を軸に、交通が果たす本質的な役割に触れています。
P 公共交通 |
PLH 平成筑豊鉄道
平成筑豊鉄道の問題について、政策の経路依存が疑われたので、過去の議事録などを遡って調べました。
PO 公共交通計画
公共交通の路線網やダイヤなどを設計するにあたり、何をどう分けて考えるのか?代表的なSTOモデル等を掘り下げました。
[動画リンク]
- 【PO01】公共交通ネットワーク計画の理論体系——STO・TNDP・シンクロナイゼーション
- 【PO02】交通サービス水準評価の、二つの系譜——LOSとモビリティ・ピラミッド
- 【PO03】MaaF(Mobility as a Feature)——MaaSの「第二世代」
PM 公共交通と経営
PF 英国フランチャイズ方式
英国国鉄 BRの改革の際、経営陣は一括民営化を、閣僚レドウッドは地域会社化を主張しました。しかし勝ったのは、収益最大化を狙う財務省の構想でした。後にフランチャイズへの分割は25まで増え、失敗し見直しがされています。
[動画リンク]
- 【PF01】フランチャイズの、理論的な位置づけ
- 【PF02】英国、1993年鉄道法の、詳細な検証
- 【PF03】フランチャイズの失敗事例——East Coast、及び、2018年の混乱
- 【PF04】フランチャイズから、管理委託方式へ GBRという、到達点
- 英国鉄道の再国有化は失敗か進化か?
PE 交通と工学
PEC 交通流制御
道路の交通流を制御する理論。
[動画リンク]
- 【PEC01】学問的位置づけと全体構成
- 【PEC02】交通流理論 基礎方程式とボトルネック分析
- 【PEC03】信号制御の理論 固定時間制御から適応制御へ
- 【PEC04】ITS(高度道路交通システム)の展開
- 【PEC05】公共交通の運行制御 リアルタイム管理という実務
T 物流 |
TIM 海運業
世界の貿易物流・経済を担う国際海運について掘り下げました。
[動画リンク]
- 【TIM01】海運 学問的位置づけと全体構成
- 【TIM02】海運 コンテナ輸送の、契約構造の全体像
- 【TIM03】海運同盟からアライアンスへ
- 【TIM04】海運 石油タンカー輸送 原油・LPG・ナフサ、品目別の詳細
- 【TIM05】海運 IMOと国際海事規制
U 都市計画 |
縮小都市
人口が減っても、都市計画はなぜ「成長」を前提にし続けるのか。縮小期の電鉄会社がたどりうる三つの道を検討する。
[動画リンク]
- 【U15】縮小都市論の系譜と成長パラダイム批判 ― なぜ都市計画は「成長」を前提にしてきたのか
- 【U16】縮小への政策対応の国際比較 ― ドイツの除却、米国の土地バンク、日本の立地適正化と縮退論
- 【U17】鉄道会社が作った街と縮小 ― 小林一三モデルは縮小期に何を失い、何を残すのか
Bビジネス |
HM メディア論
メディアリレーションズ、及び広報理論という分野の学問的位置づけを整理する。
[動画リンク]
- 【HM01】メディア論 学問的位置づけと全体構成
- 【HM02】メディア論ニュースバリュー理論①——平和研究から、生まれた、ジャーナリズム理論という、出自
- 【HM03】メディア論 ニュースバリュー理論②12の因子と、その、具体的な、中身
- 【HM04】メディア論 「すしはどこさ」と、ニュースバリュー理論の、対応関係 実務知と、学術理論の、精密な、符合
- 【HM05】メディア論 ドラマ性という、核心ナラティブが、記者の共感を、動かす、仕組み
- 【HM06】メディア論 議題設定理論 報道が、世論の「何を考えるか」を決める
- 【HM07】メディア論 グルーニックの、広報4モデル 一方的な宣伝から、双方向の、関係構築へ
- 【HM08】メディア論 交通・物流分野への接続 若桜鉄道・近江鉄道という、実践
- 鉄道を愛し応援し続けた野村浩志社長を偲ぶ
X 沿線まちづくり |
XEM 住民自治と資産管理
欧米型・日本のコミュニティの自治と資産運用。完全に分離された欧米と、一部重なっているアジア的な日本の形態。活発なコミュニティの陰に仕組みがあることが見えてきました。
[動画リンク]
- 【XEM01】自治と資産 欧米型コミュニティ:ネイバーフッド・サードプレイス・エクイティリリース
- 【XEM02】自治と資産 日本の従来型町内会と武蔵野市モデル:家督相続から福祉資金貸付制度へ
- 【XEM03】自治と資産 エリアマネジメントと民鉄沿線まちづくりの現在地:何が欠けているか
- 【XEM04】自治と資産 モデルコミュニティ施策
- 【XEM05】自治と資産 近隣住区論
- 【XEM06】自治と資産 日本型HOA・住民主体まちづくり組織:RCA・港北・美しが丘・星田・田園調布会
- 【XEM07】自治と資産:日野駅コミュニティの成立条件 継承型自治は設計できるか
- 【XEM08】自治と資産:関係の用の美と二つの社会実験 民藝から読む地域と鉄道
Z インフラ政策 |
ZP 行政学
辻清明の『日本官僚制の研究』が指摘した「強圧抑制の循環」から、西尾勝が示した「民主化と能率化の二重の課題」という日本独自の文脈まで整理。
[動画リンク]
地方の財源
EGSその他の理論 |
AI活動
世間を騒がせていたAI脱走のニュース、本当のところはどこなのか探ってみました。
CF フレーミング
赤字ローカル線は「お荷物」か、「地域の軸」か。なぜ見方がこれほど分かれるのか。ベイトソンとゴフマンに始まるフレーム概念の源流から、社会運動論・メディア論・政策過程論・計画論・行動経済学の五つの系譜を地図として示し、等価フレーミングと強調フレーミングの区別、効果の限界を整理する。
[動画リンク]
- 【CF01】フレーミング 総論:フレーム概念の源流とフレーミング研究の地図
- 【CF02】社会運動論:集合行為フレーム
- 【CF03】メディアと政策過程:問題はどう議題に上り、どう語られるか
- 【CF04】政策分析・計画論:ショーン&レインのフレーム省察
- 【CF05】行動経済学:等価フレーミングとその限界
- 【CF06】統合と実務:フレームの競争と「描き直し」の検証
AFD 視点と決定
同じ決定でも、どのレンズで見るかで説明は変わる。組織を「機械」として見るか「文化」として見るかで、見える問題は変わる。需要予測とワークショップ、収支試算と協議。交通の現場では、前提の異なる方法が当たり前に組み合わされている。
[動画リンク]
MD 市場の設計
ゲーム理論のメカニズム・デザイン。競合が渦巻く市場ルールをどう設計するか?トラックの帰り荷マッチングを例に掘り下げてみました。
[動画リンク]
話題豊富なNewsletter バックナンバー |
- 交通は、交通だけでは解けない。JRM NEWS LETTER Vol.24 2026.09
- 産業概要、経済学、工学など JRM NEWS LETTER Vol.23 2026.08
- 網羅的な調査JRM NEWS LETTER Vol.22 2026.07
- 壁にぶつかり突破してきた 公共交通・都市計画・物流 JRM NEWS LETTER Vol.21 2026.06
- ルーツを辿る、史上最重の出展、JRM NEWS LETTER Vol.20 2026.05
- 規制緩和で見落とされた事、5月は鉄道技術展 JRM NEWS LETTER Vol.19 2026.04li
- 講演と物流の春、そして JRM NEWS LETTER Vol.18 2026.03li
- 市民とプライドと財源 JRM NEWS LETTER Vol.17 2026.2
- 環境、各国のインフラ、英国の政策評価と鉄道再国有化 JRM NEWS LETTER Vol.16 2026.1
- 駆け巡る走馬灯の12月 JRM NEWS LETTER Vol.15 2025.12
- 交通・物流を見通す思想と理論 JRM NEWS LETTER Vol.14 2025.11
- 台風のような東大の動きとジェイン・ジェイコブズ JRM NEWS LETTER Vol.13 2025.10
- 秋の夜長は公共交通と都市と物流を学ぶ JRM NEWS LETTER Vol.12 2025.9
- 盛り上がる「やさしい交通しが」JRM NEWS LETTER Vol.11 2025.8














