美しい桜の時期も去り、暖かくなってきました。お元気にお過ごしでしょうか? おかげさまで京急さんのエリアマネジメント webinar には300名以上の方々にご聴講いただき、好評をいただきました。一方で平成筑豊鉄道のバス転換、JR北海道の黄色線区継続など厳しい話題が続いています。大津市では路線バスについてもお話しさせていただきました。
調査関係では、物流・公共交通について米国との比較をしつこく行い、ようやく何が起きたのかが見えてきました。公共交通ではJFK時代が鍵でした。物流学会中部部会では、物流二法の規制緩和が効率化でなく過当競争に陥ったこと、日米が明暗を分けた構造をお話しさせていただきました。物流に限らず、日本では民営化や自由化が効率化ともてはやされていますが、そのルーツは航空自由化をはじめとするカーター政権の政策で、ただ規制を緩和するのではなく緻密な市場設計がされていました。なぜか日本には規制緩和だけが伝わり、市場設計が無かったことが今日の停滞につながっているように思えます、
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目次
イベント
鉄道技術展・大阪
鉄道の災害医療への活用研究研究会(Rail DiMeC)が出展いたします。27-28日は、救急車の無蓋コンテナ輸送を「実物で」展示します。事前登録をすると無料で入場できますので、ぜひおいでください。
地域交通 リ・デザイン Youtube 教材
移動により、交通政策担当となられた行政官の皆様、ぜひこの教材をご覧ください。Youtube で手軽に深く交通政策について学ぶことができます。
メディア掲載
沿線まちづくり・エリアマネジメント
電鉄会社は人口減小局面では、従来のデベロッパー型経営とはいきません。そこで各社が「エリアマネジメント」を試行しています。沿線の価値を下げない・創出する。その一面を深掘りしてみました。
- 4月10日 京急と神奈川県が緩さと覚悟で三浦半島の課題に挑む 沿線375の仲間を繋ぐエリアマネジメント 盛況でした
- 民鉄の知見を社会へ。インフラ投資を「コスト」から「投資」に変える日本型ハックの妄想
- 日本の民鉄MaaSは「交通統合」から「まちづくり」へ
- 375団体が共創。京急「newcal」に学ぶ、持続可能な沿線価値の作り方
交通
平成筑豊鉄道バス転換への考察
平成筑豊鉄道のバス転換方針が発表されました。鉄道の外部性を配慮していない検討経緯など、違和感と地域経営への危機感を言語化しました。
- 平成筑豊鉄道の検討と決定に見る違和感
- 平成筑豊鉄道沿線地域の公共交通再構築に関する協議会資料解
- 財政都合の選択か、社会全体の利益か:平成筑豊鉄道バス転換CBAの妥当性検証
- 平成筑豊鉄道のバス転換は妥当か?WEIも加え鉄道の外部経済性から見る
米国公営交通の予算獲得の歴史と現在
自動車王国でありながら、米国は公共交通が多額の予算を獲得しています。その予算獲得の活動を調査しました。また、米国で公営交通が発達したきっかけはBARTだったようですが、なんとNCLによる路面電車買収・廃止が進むタイミングで都市の存亡を賭けて企画され、その後ケネディ政権の政策に取り入れられたという数奇な運命をたどります。その歴史はUMTA、道路信託基金の開放と大転換を含む60年以上の歴史があります。
- 米公共交通の予算獲得術:1対5の投資効果を導く「APTA戦略」の全貌
日本では、「バス協会」「民鉄協会」といった業界団体がモード毎に分かれていますが、米国ではAPTA 1団体に集約され、年に一度大掛かりなロビー活動を行います。巨額な予算を獲得する陰に、彼らがとっている戦略があることを学びましょう。 - 1973-2025 道路予算を鉄道へ!米国LRT復活を支えた「財源革命」と「縦割り打破」の全貌
米国の公営交通が巨額な予算を獲得するまでのおおまかな歴史を追っています。 - 1964-1973 ガソリン税を地下鉄へx連邦補助 高速道路法とニクソン政権の戦略
- 1961-1964米国で鉄道に公金を?UMTA制定「外部不経済」の論理
- 1961-1964 JFKの野心と道路局の抵抗:BARTから都市大量輸送法(UMTA)誕生まで
- 1940-1962 スプロール化か、それとも鉄道か。ベイエリア「移動の危機」と石油会社も推進した鉄道BART
- 1956-1973 なぜ米国は「公共交通」を国家戦略に据えたのか?モータリゼーションの功罪とUMTA
- コストから地域経営の「投資対象」へ:全米50組織の分析から紐解く公共交通の経済学
政策:内部補助の限界と国の政策
国鉄時代の名残りか、通学定期割引など日本の鉄道事業者は、国の教育政策や福祉政策の負担を強いられています。また、不動産など他事業の収入や都市圏の収益を地方路線の維持に回す内部補助が前提となっていますが、これも崩れつつあります。国の政策とともに現状を調査してみました。
- 【2026年最新】国交省 地域公共交通「リ・デザイン」の現在地:法的枠組みからデジタル格差まで
- 3月29日 路線バスの地域移管から持続可能な交通を考える 登壇しました
- 京阪バス滋賀撤退:25年間のデータが語る「内部補助」の限界と構造的転換
- JR内部補助の限界:通学定期割引という「隠れた準租税」の正体
- 不動産・流通でバスを支えるモデルの限界。統計が示す「内部補助」の構造的危機。
自動車依存脱却
欧州・英国は道路・自動車一辺倒の政策を改めています。その経緯はどんなものだったのか、調査をしてみました。
- 自動車依存からの脱却。システムダイナミクスで読み解く欧州のモビリティ革命
- 英国 道路と鉄道の縦割りを統合?2026年最新交通統合システムの全貌
- 英国交通政策の挫折と教訓:サッチャー主義が遺した「負の遺産」といかに向き合ったか
石油高対策
ホルムズ海峡閉鎖による世界的な石油高に対して、交通面では各国がどのような政策を行なっているのがまとめてみました。
市民活動
米国の市民団体スマートグロースアメリカは、企業団体との連携、アドボカシー活動など規模の大きい活動を行なっています。その概要を調べてみました。
物流
物流2024年問題が騒がれましたが、その元となっていたのは1990年の物流二法による規制緩和で過当競争に陥ったことが原因となっています。その10年前に米国ではMCA(モーターキャリア・アクト)が施行されたのですが、市場が拡大し効率化・近代化だけでなく、鉄道再生や3PLの大発展・物流コストの低減化などが進みました。この差はいったいどこから来たのか?日米にどんな違いがあるのか、掘り下げてみました。
日米の規制緩和と呼ばれた市場設計が分けた明暗
- 4月18日 13:00 物流学会 中部部会 zoom 講演 物流市場化における日米の明暗 ~2024年問題の本質を探る~
- 2026 物流2024年問題の「その後」を総括:国交省 法規制と市場の二極化が進む現場のリアル
- 1990 物流二法の「誤算」:なぜ日本のトラック運送は持続困難に陥ったのか
- 1980-2025 物流「情報ハブ化」が分けた日米の明暗 構造変革を解明
- 【徹底比較】日米の物流市場デザイン:1980年からの成功と課題
- 官邸・与党・法制局… 制度設計を巡る日本の「見えない門番」たち
- 米日 審議会が市場を殺した?米国APAとの比較、漏れのない制度設計
- 米日 市場規律を支える「規制の番人」米OIRAと日本総務省の比較から見える課題
米国は「規制」から「市場規律の設計」に
米国の市場化は、物流だけでなく、航空・エネルギーと幅広く行われました。その狙いはスタグフレーションの解消。失われた30年が続く日本に示唆があると思えます。カーター政権はノーベル賞受賞者を含む50名規模の頭脳集団を結成し、「規制」を壊し「規律ある市場」を分析し、実装させたのでした。「規制緩和」は効率化につながると日本では言われていますが、元祖のアメリカでは緻密な「市場規律」の設計(デザイン)が行われていたのです。その経緯を追います。
- 独禁法が変える物流の未来―MCA 1980とトラック新法のメカニズムデザイン
- 1980 現代物流の原点:米国MCA1980が実現した「運賃低下」と「在庫削減」
- 1980 米国「官」から「市場」へ。鉄道を再生させたスタッガーズ法と物流革命の正体
- 1978-81 米国 物流コストがGDPの16%から激減?命運を分けた「カーター政権の運輸改革」を分析
- 1978-81 米国 市場を再設計 カーター政権・規制緩和の知られざる理論体系
- 1978-81 米国 理論と実務の共進化:カーター政権が遺した現代規制政策の設計図
- 米国 市場規律を規制に盛り込んだ立法の仕組み
バックナンバー
- 講演と物流の春、そして JRM NEWS LETTER Vol.18 2026.03li
- 市民とプライドと財源 JRM NEWS LETTER Vol.17 2026.2
- 環境、各国のインフラ、英国の政策評価と鉄道再国有化 JRM NEWS LETTER Vol.16 2026.1
- 駆け巡る走馬灯の12月 JRM NEWS LETTER Vol.15 2025.12
- 交通・物流を見通す思想と理論 JRM NEWS LETTER Vol.14 2025.11
- 台風のような東大の動きとジェイン・ジェイコブズ JRM NEWS LETTER Vol.13 2025.10
- 秋の夜長は公共交通と都市と物流を学ぶ JRM NEWS LETTER Vol.12 2025.9
- 盛り上がる「やさしい交通しが」JRM NEWS LETTER Vol.11 2025.8


























