経済
【KMK05】厚生経済学と利他主義・慈善の経済学 ― コミュニティ交通の理論
市場でも政府でもない、第三の資源配分メカニズム。Becker(1974年)の純粋利他主義モデル、Andreoni(1989/1990年)の「温かい光」型寄付動機を整理し、ボランティア輸送・コミュニティバスの経済学的正当化 …
【KMK04】厚生経済学と外部性理論の精緻化 類型論とコースの定理の再検討
外部性は一枚岩ではない。Scitovsky(1954年)の技術的外部性・金銭的外部性の区別、Baumol-Oates(1988年)による体系的整理を軸に、コースの定理とBuchanan-Stubblebineのパレート関 …
【KMK03】厚生経済学と社会厚生関数・分配加重理論 ― 交通投資評価への応用
不平等回避度εはどう測るべきか。Layard-Mayraz-Nickell(2008年)の幸福度調査による推定、Groom-Maddison(2019年)の選択実験を整理した上で、Squire-van der Tak(1 …
【KMK02】厚生経済学と交通の分配的正義論 ― 公平性・格差とアクセス貧困
交通の公平性はどう評価すべきか。Rawls(1971年)の格差原理、Sen(1980年)のケイパビリティ・アプローチ、Atkinson(1970年)の不平等指数を一次文献で整理し、Lucas et al.(2016年)の …
【KMK01】厚生経済学とは何か ― 学問的位置づけと理論的基礎
厚生経済学とは何か。JEL分類D6の構造を出発点に、パレート基準の限界から、Bergson(1938年)の社会厚生関数、Samuelson(1947年)による発展とArrowの不可能性定理との緊張関係、Scitovsky …
【KM08】ミクロ経済学 異時点間選択とインフラ投資理論
時間を超えた意思決定の経済学。Modigliani-Brumberg・Friedmanのライフサイクル・恒常所得仮説、McDonald-Siegel(1986年)の実物オプション理論、Samuelson・Diamondの …
【KM07】ミクロ経済学 空間経済学と一般均衡理論
空間を明示的に組み込んだ一般均衡理論を読み解く。Hotelling(1929年)の立地競争モデルと最小差別化の原理、d’Aspremont-Gabszewicz-Thisse(1979年)による理論的反転、S …
【KM06】ミクロ経済学 異時点間選択とインフラ投資理論
時間を超えた意思決定の経済学。Modigliani-Brumberg・Friedmanのライフサイクル・恒常所得仮説、McDonald-Siegel(1986年)の実物オプション理論、Samuelson・Diamondの …
【KM05】ミクロ経済学 マーケットデザインとマッチング理論
価格を使わない資源配分の経済学。Gale-Shapley(1962年)の安定マッチング理論、Shapley-Scarf(1974年)のトップ・トレーディング・サイクル、Rothの腎臓交換・NRMP再設計を整理した上で、B …
【KM04】ミクロ経済学 交通市場の構造とオークション理論
交通市場の構造をCournot・Bertrand・Stackelbergで整理し、Baumol-Panzar-Willigの契約可能市場理論で1978年米国航空規制緩和を検証する。Vickreyのセカンドプライス・オーク …
【KM03】ミクロ経済学 交通事業の生産者理論・組織の経済学
交通事業はなぜ「企業」として組織されるのか。Coase・Alchian-Demsetz・Williamson・Grossman-Hart-Mooreという企業の理論の4系譜を数式とともに整理し、KK09の英国鉄道民営化・ …
【KM02】ミクロ経済学 交通需要の消費者理論 離散選択モデルと時間価値
交通需要の消費者理論を数式で読み解く。McFaddenのロジット式、Small-Rosenのログサム公式(CBAの消費者余剰算定手法)、Beckerのフル所得制約、DeSerpaの時間価値分解、Smallの(α,β,γ) …
【KM01】「ミクロ経済学とは何か 学問的位置づけと理論的基礎」
ミクロ経済学とは何か。JEL分類D0〜D9の全体構造を出発点に、Slutsky・Hicksの消費者理論、Coaseの企業の理論、Cournot・Bertrandの市場構造論、Arrow-Debreuの一般均衡論、von …
【KK10】交通公共経済学 ― 交通アクセスと経済的機会・空間的格差
交通アクセスは経済的機会を左右するか。Chetty, Hendren, Kline, Saez(2014年)の通勤圏単位の世代間所得移動率推計、Moving to Opportunity実験の長期再分析(2016年)、K …
【KK09】交通公共経済学 ― 公的企業・規制の理論
規制・民営化はどう評価すべきか。Averch-Johnson効果、Laffont-Tirole(1993年)の規制契約理論(逆選択・モラルハザード、ヤードスティック競争)を整理した上で、英国鉄道民営化(1993年鉄道法) …
【KK08】交通公共経済学 ― 政治経済学と集合的意思決定
交通インフラ整備の意思決定はどう分析すべきか。中位投票者定理・アローの不可能性定理を交通政策に適用した上で、日本型レントシーキングとしての「族議員」現象(猪口・岩井1987年)、1987年国鉄改革をNiskanenモデル …
【KK07】交通公共経済学 ― 地方財政論と政府間関係
地域公共交通の財源はどう成り立っているか。地方交付税制度、地域公共交通確保維持改善事業をEU型PSOと比較した上で、Oatesの分権化定理を広域交通計画に適用する。事例として、典型例の三陸鉄道(震災復旧・恒常的赤字)と、 …
【KK06】交通公共経済学 ― 公的供給・運営と補助金の理論
公共交通はなぜ「公的に」整備・運営されてきたのか。Vickers-Yarrowの所有形態論、Mohring(1972年)の補助金正当化理論、Boiteux(1956年)のラムゼー・ボワトゥ価格を、KK05で確立した受益者 …
【KK05】交通公共経済学 ― 課税・受益者負担・貨物車両課金の理論
交通課税はなぜ受益者負担で正当化されるのか。Musgraveの受益原則、Buchanan(1963)の目的税理論を、日本の道路特定財源制度(1953年制定〜2009年一般財源化)に接続する。あわせてPoterba以降の燃 …
【KK04】交通公共経済学 ― 投資評価の理論(費用便益分析・多基準分析と社会的割引率)
交通インフラへの投資判断はどう評価すべきか。Kaldor-Hicks基準に基づく費用便益分析(CBA)の理論的基盤、Ramseyの最適貯蓄率理論に遡る社会的割引率論争、そしてCBAでは捉えきれない価値を補う多基準分析(M …
【KK03】交通公共経済学 ― 交通インフラの公共財理論
交通インフラは経済学的に何なのか。Buchananのクラブ財理論、Walters・Vickreyの混雑外部性理論、Katz-Shapiroのネットワーク外部性、Hotelling-Coaseの限界費用論争、Kahn・Sh …
【KK02】公共経済学の歳出論・地方財政論・政治経済学
公共経済学の歳出論・地方財政論・政治経済学を一次文献で整理する。Aschauerの公的資本仮説とその論争、Barroのリカード中立命題、Tiebout「足による投票」とOatesの財政連邦制理論、Arrow・Black・ …
【KK01】公共経済学とは何か ― 学問的位置づけと理論的基礎
公共経済学とは何か。JEL分類が定める学問的射程を出発点に、Samuelsonの公共財理論、Pigou・Coaseの外部性論、Arrow-Debreuの厚生経済学基本定理、Ramsey・Mirrleesの最適課税論、Ha …
【KU01】論考 社会的共通資本としての鉄道インフラ
鉄道は本当に「赤字だから不要」なのだろうか。かつて独占的な輸送手段として利益を生んだ鉄道は、モータリゼーションの進展によって収益を生む資本(キャピタル)から、維持管理を必要とする社会的ストックへと転化した。本稿は宮本憲一 …
【U13】交通から見た都市形成の系譜とエコシステム ― なぜ鉄道は都市を作り、そして都市に支えられるのか
駅前なのに、市街化調整区域で田んぼ――近江鉄道八日市線で出会ったこの違和感から、交通と都市の長い歴史をたどります。鉄道はいかに都市をつくり、そして都市に支えられてきたのか。アメリカの路面電車郊外と垂直統合、日本の私鉄モデ …
「道を広げても渋滞は減らない」 交通計画学の一部、交通経済学が解き明かす移動とお金の意外な関係
道路を1本広げても渋滞は消えない なぜ?その答えは「交通経済学」にあります。混雑を価格で抑えるロンドンの渋滞課金、利用者が増えるほど便利になるバスの不思議。ピグーからヴィックリー、ノーベル賞のマクファデンまで、移動をめぐ …
「誰の利益を優先するのか」を逃げずに決める—社会選択論で読み解く交通とまちづくり
「地域交通を活性化する」のではなく「地域交通で地域を活性化する」。この発想の転換の先には、「では誰の利益を優先するのか」という避けがたい問いが待っています。ボルダ、コンドルセからアロー、センへ——約二世紀半をかけて磨かれ …
世界の港の97%はつながっていない。ではハブ港は何を生産しているのか?
「シンガポールや釜山は何も生産していない」――そんな見方は本当に正しいのか。世界の港ペアの97%は直接つながらず、貨物の大半は中継港を経由する。UNCTADの中心性指標、世界銀行・OECDの港湾定義、コンテナ化の計量分析 …
領土と接続 ネットワーク外部性とコネクティビティの相似
地政学の主役は、領土から「接続性」へ。ネットワークの価値がノード数の2乗に比例するというメトカーフの法則は、現代のサプライチェーン戦略において最強の武器となります。ハブ国家がいかにして経済的レントを独占し、他国を規格でロ …
独占か競争か?ネットワーク経済学で解き明かす「勝者総取り」のメカニズム
電話からSNSまで、ユーザー増が価値を爆発させる「ネットワークの経済」。なぜ特定の技術が市場を支配し、時に「市場の失敗」が起きるのか?1900年代のAT&Tによる独占正当化から、現代のデジタル市場法(DMA)によ …































