物流の理論100年
最適化対象が移り変わっていないか?と経緯を追ってみました。
- 【T1】物流研究は何を最適化してきたか 運賃から市場まで100年を俯瞰(6/20/2026)
- 【T2】市場はなぜ物流を必要とするのか 輸送経済学の誕生(6/20/2026)
- 【T3】物流が数学になった日 ORは物流研究を「経路最適化」でなく「資源配分の最適化」へ変えたのか(6/20/2026)
- 【T4】在庫という見えない物流費 在庫理論は何を最適化したのか(6/20/2026)
- 【T5】部分最適化はなぜ失敗するのか 総物流費は対象の統合だった(6/20/2026)
- 【T6】企業の壁を越える サプライチェーン・マネジメントは何を最適化したのか(6/21/2026)
- 【T7】距離は死んだのか ネットワーク科学は物流をどう変えたのか(6/21/2026)
- 【T8】物流はコストか投資か プラットフォーム時代の物流研究(6/21/2026)
- 【T9】Amazonにとって物流とは何だったのか 顧客体験・物流投資・競争優位の実証分析
- 【T10】Amazon物流の本質 即日配送を実現するために、Amazonは何を犠牲にし、何を獲得したのか
物流の標準化・効率化
規制・制度と物流
4月18日 13:00 物流学会 中部部会 zoom 講演 物流市場化における日米の明暗 ~2024年問題の本質を探る~(4/18/2026)
- 物流の「認識」を「実測」へ。世界銀行LPI 2.0が解き明かす国家競争力の新基準(5/15/2026)
日本の物流は世界に比べてどう?実は指標で評価されています。
- 中経論壇 走る・止まる・曲がる 政策ガバナンスを理解する枠組 自動車モデルで捉える市場デザイン(5/14/2026)
内容は物流学会中部支部で詳述しています。 - 北海道のローカル線問題「負担のなすりつけ合い」が永遠に? 「なぜ」無き情緒的な議論 他国は“客観的に判断”(4/22/2026)
北海道黄色線区問題の背景に、インフラ政策評価があることに触れました。
ルールと審判でフェアプレー競技となった米国の物流、規制緩和で無法地帯と化した日本の物流
物流2024年問題が騒がれましたが、その元となっていたのは1990年の物流二法による規制緩和で過当競争に陥ったことが原因です。米国ではMCA(モーターキャリア・アクト)が施行されたのですが、市場が拡大し効率化・近代化だけでなく、鉄道再生や3PLの大発展・物流コストの低減化などが進みました。この差はいったいどこから来たのか?日米にどんな違いがあるのか、掘り下げてみました。
※漫画は風刺を効かせておりますが、全ての陸運事業者が非効率だった訳ではなく、当時一部の事業者がそうであったことであったことを申し添えます。
米国は「規制」から「市場規律の設計」に
米国の市場化は、物流だけでなく、航空・エネルギーと幅広く行われました。その狙いはスタグフレーションの解消。失われた30年が続く日本に示唆があると思えます。カーター政権はノーベル賞受賞者を含む50名規模の頭脳集団を結成し、「規制」を壊し「規律ある市場」を分析し、実装させたのでした。「規制緩和」は効率化につながると日本では言われていますが、元祖のアメリカでは緻密な「市場規律」の設計(デザイン)が行われていたのです。その経緯を追います。
- 独禁法が変える物流の未来―MCA 1980とトラック新法のメカニズムデザイン
- 1980 現代物流の原点:米国MCA1980が実現した「運賃低下」と「在庫削減」
- 1980 米国「官」から「市場」へ。鉄道を再生させたスタッガーズ法と物流革命の正体
- 1978-81 米国 物流コストがGDPの16%から激減?命運を分けた「カーター政権の運輸改革」を分析
- 1978-81 米国 市場を再設計 カーター政権・規制緩和の知られざる理論体系
- 1978-81 米国 理論と実務の共進化:カーター政権が遺した現代規制政策の設計図
- 米国 市場規律を規制に盛り込んだ立法の仕組み
規制緩和で無法地帯と化した日本の物流
- 4月18日 13:00 物流学会 中部部会 zoom 講演 物流市場化における日米の明暗 ~2024年問題の本質を探る~
- 2026 物流2024年問題の「その後」を総括:国交省 法規制と市場の二極化が進む現場のリアル
- 1990 物流二法の「誤算」:なぜ日本のトラック運送は持続困難に陥ったのか
- 1980-2025 物流「情報ハブ化」が分けた日米の明暗 構造変革を解明
- 【徹底比較】日米の物流市場デザイン:1980年からの成功と課題
- 官邸・与党・法制局… 制度設計を巡る日本の「見えない門番」たち
- 米日 審議会が市場を殺した?米国APAとの比較、漏れのない制度設計
- 米日 市場規律を支える「規制の番人」米OIRAと日本総務省の比較から見える課題
地政学と物流
ネットワーク経済と接続地理学 支配の根源は「領土」から「接続性」に変わった
ホルムズ海峡封鎖、レアアース輸出制限、一帯一路、、、これらは「領土」ではなく「接続性:コネクティビティ」で支配力を高める理論に基づいていました。そう言われると、国際ハブ港湾やハブ空港などに各国が巨額な投資をする理由が見えてきます。ネットワーク経済学との関連も探ってみました。
- 地政学の終焉と接続地理学の台頭 パラグ・カンナのコネクティビティ理論(4/28/2026)
- 領土と接続 ネットワーク外部性とコネクティビティの相似(5/14/2026)
- 独占か競争か?ネットワーク経済学で解き明かす「勝者総取り」のメカニズム(5/14/2026)
- 貿易理論 経済学か地経学か?現代の貿易コストを支配する「地政学的距離」の正体(5/7/2026)
- 世界の港の97%はつながっていない。ではハブ港は何を生産しているのか?
- 中経論壇 新たな覇権構造―領土から接続性へ ネットワーク化する地政学(6/17/2026)
事例
中国が1.4兆ドルを投じた一帯一路の正体
「接続性:コネクティビティ」を知ると、中国が進めてきた「一帯一路」のしたたかな戦略が見えてきます。
- 中国 一帯一路(BRI)輸送ルートの分析:サプライチェーンと資源回廊の現在地(5/7/2026)
- 一帯一路の12年:1.4兆ドルの投資が変えた輸送コスト低減と貿易拡大(5/6/2026)
- 国境を溶かす 一帯一路BRIとデジタルシルクロードDSRが塗り替える「主権」の境界線(5/6/2026)
ASEAN
- 年平均10.9%成長の裏側—ベトナムコンテナ港湾の設備格差と後背地接続の壁(5/26/2026)
ロシア
あまり情報が入ってこないロシア・の物流について調べてみました。「接続性」が生存や発展を支えていることが伺えます。- 制裁後も67万TEU—ロシアコンテナ輸送、鉄道と南北回廊で生き延びる(5/24/2026)
- 2026年、シベリア鉄道の真実:欧州への架け橋から「中露の生命線」へ変貌する物流網(5/5/2026)
脅威と寒さに贖いネットワーク化する北欧と、輸送網が細りつつある北海道。
- 北の最前線:北欧と北海道にみる「防衛インフラとしての物流」比較分析(4/20/2026)
- 生存の生命線:北欧4カ国と北海道、最新データが語る持続可能な輸送網の条件(4/20/2026)
- 34.5mの巨体が公道を走る!スウェーデン発、産学官ハブ「CLOSER」の15年(4/20/2026)
災害医療
大規模災害時には、医療・福祉施設も被災し供給が限られる中で需要が逼迫するアンバランスが生じ、通常であれば可能な治療やケアが行き渡らなくなり、これが避け得た災害死や被災者のQOL低下を招きます。私たちは、異分野連携によって日本が誇る鉄道の大量・高速・高効率な輸送特徴を災害医療に活かし、大人数の被災者避難によりアンバランスを緩和し、医療従事者の負担を軽減し、避けえた災害死の最少化などを目指しています。
傷病者搬送
- 鉄道が命を繋ぐ:現代の「病院列車」はなぜヘリや救急車より優れているのか?
- 有事の鉄道傷病者大量輸送における患者追跡および医療情報伝達システム(5/20/2026)
- 電化方式の境界を越えろ!ノイズ遮断・瞬停ゼロを実現する医療列車の車載電気工学と冗長化スキーム(5/20/2026)
医療資機材輸送
- 【安全工学の罠】なぜ長大トンネル火災の「自走脱出」想定は破綻したのか?(5/22/2026)
- 「1000℃の闘い」長大トンネル火災の工学的真実と青函トンネルの防災(5/22/2026)
- 【インフラの壁】なぜハイキューブ医療コンテナは国内で走れないのか?道路・鉄道輸送の限界に迫る(5/21/2026)
- 災害ロジスティクス:医療車両・資機材を鉄道で運ぶ技術と法的枠組み(5/20/2026)
事例
- 極限の医療ロジスティクス】制空権不完全下で機能する、NATO鉄道MEDEVACと病院列車の物理規格(5/23/2026)
- 【ロジスティクス分析】有事の鉄道傷病者搬送における臨時医療拠点(PEF)の構造的機能と医療指揮官(5/23/2026)
出展・講演等
- 5月27-29日 鉄道技術展 大阪 2026 出展しました
コンテナと救急車の展示。多数の方々のご協力により出展が実現しました。 - 20260529 産経新聞 大阪版 Rail DiMeC 鉄道技術展出展







