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最新トピックス

政策

政策理論、解説

【ZE04】EBPMとは何か エビデンスに基づく政策形成の成立と発展

EBPMは「科学が政治を支配する」という思想ではない。1981年のサケットの批判的吟味手法に始まる医学発の潮流が、NPMという行政改革の文脈で公共政策に広がった経緯と、Head(2008年)の「エビデンスの3つのレンズ」 …

【ZE03】Evidenceとは何か 政策形成を支える「根拠」の考え方

「エビデンスに基づく政策」の前に、そもそも「エビデンス」とは何か。OECDの定義、データ・情報・エビデンスの違い、医学発のエビデンス階層(1979年カナダ・タスクフォースが原型)――これを公共政策にそのまま当てはめてよい …

【ZE02】政策形成とは何か 政策サイクルと意思決定プロセス

政策は「決める」だけでは終わらない――課題設定から実施、評価、改善までの継続的プロセスを「政策サイクル」として捉える考え方は、ラズウェル(1956年)に始まり、Howlett & Rameshの5段階モデルへと発 …

【ZE01】政策評価とは何か 政策サイクルから理解する公共政策の基本構造

EBPM、Theory of Change、因果推論——その前に、そもそも「政策評価」とは何か。英国のGreen Book(事前評価)とMagenta Book(事後評価)はなぜ別の本になっているのか。政策サイクルの起源 …

【TK8】国土改造 日本列島改造論と中国・欧州・米国のインフラ国家戦略比較

日本列島改造論は、世界的に見て特殊な政策だったのか――中国の西部大開発、EUの結束政策・TEN-T、米国のSAFETEA-LUと比較した。共通するのは「国家がインフラで国土に介入する」という発想。異なるのは目的と条件。全 …

【TK7】人口減少時代の日本列島改造論 1972年と令和の国土政策目標の変化 25万人が10万人に

日本列島改造論の「25万人都市」構想は、2023年の国土形成計画では「生活圏人口10万人程度」に縮小していた 同じ「均衡ある発展」という理念が、人口増加と高度成長を前提にした1972年と、人口減少が加速する2023年とで …

【TK6】日本列島改造論は成功したのか 政策評価から検証する50年後の到達点

日本列島改造論は成功したのか、失敗したのか――その二択ではなく、政策目標ごとに達成度を検証した。東京都の人口シェアは1965年をピークに1999年まで下降したが、2000年以降は再び上昇に転じている。新幹線網は部分的に実 …

【TK5】日本列島改造論は何を想定できなかったのか 政策の前提と想定外の環境変化

「田中角栄が地価を上げた」という単純な物語ではなく、政策が置いていた前提が何によって崩れたかを検証した――新全総・列島改造論は「高度経済成長の継続」を前提に設計されたが、1973年の第一次石油危機がこの前提を崩した。地価 …

【TK4】新幹線と高速道路はなぜ必要だったのか 日本列島改造論を実現する政策手段

新幹線と高速道路は、なぜ「日本列島改造論」の柱になったのか 実は、その財源となったガソリン税(道路特定財源制度)は、田中角栄自身が1953年に議員立法として作った仕組みだった。さらに『日本列島改造論』は、新幹線で旅客を吸 …

【TK3】国土の均衡ある発展 政策理念はなぜ必要だったのか

『日本列島改造論』が掲げた「国土の均衡ある発展」実はこの言葉、1950年の国土総合開発法には存在せず、法律上の理念として明文化されたのは1972年より後の1974年だった。地域間所得格差が1961年にピークを迎えていたと …

【TK2】田中角栄は何を実現しようとしたのか 日本列島改造論が掲げた政策目標

田中角栄は『日本列島改造論』で、具体的に何を実現しようとしていたのか――新幹線や高速道路といった「手段」ではなく、大都市集中の是正、25万人都市の育成、情報格差の解消といった「目標」だけを、著書の目次・国会所信表明演説な …

【TK1】日本列島改造論の背景―高度経済成長が生んだ過密と過疎の国土構造

『日本列島改造論』は、なぜあの時代に生まれたのか――同書そのものではなく、その前提となった高度経済成長期の国土構造を、統計と一次史料から読み解いた。太平洋ベルト地帯に工業出荷額の7割超が集中する一方、地方では過疎地域対策 …

【UP11】人口推計を政策評価ツールへ転換するには何が必要か―エビデンスに基づく制度設計の考察

人口推計は「未来予測」ではなく「政策評価を伴う将来シナリオ」になれるのか――全5部シリーズの最終回。Projection、シナリオ・プランニング、EBPM、因果推論、日本の制度実態という4部分のエビデンスを踏まえ、「公共 …

【UP10】日本では人口推計は目標か前提かベースラインか―制度・運用・計画策定の実態分析

人口推計は「政策目標」なのか、「計画の前提」なのか、それとも「比較のためのベースライン」なのか――社人研の将来推計人口が、立地適正化計画、地方版総合戦略、国土形成計画で実際にどう使われているかを、政府資料・自治体資料から …

【UP09】政策評価と人口推計―EBPM・Theory of Change・ロジックモデル・因果推論

「政策で人口は変えられる」と言い切る前に、そもそも政策効果はどう測られているのか――EBPM、Theory of Change、ロジックモデル、RCT・DID・回帰不連続デザインといった因果推論の手法を、英国Green …

【UP08】都市・交通政策は人口変動をどのように説明しているのか―LUTI・アクセシビリティ・TOD・都市経済学

「公共交通は人口を増やす」と言い切れるのか――LUTIモデル、TOD、アクセシビリティ理論、都市経済学の知見を、因果関係が確認された事項と相関のみの事項とに分けて整理した。高速鉄道やBRTの実証研究では、人口減少がむしろ …

【UP07】人はなぜ移動・定住するのか―人口移動・居住地選択を説明する理論と実証研究

人はなぜ移動し、なぜとどまるのか 人口推計の「移動率」の背後には、Push-Pull理論、重力モデル、ランダム効用理論、経済基盤理論、集積の経済など、人口学・地域経済学・都市経済学・行動経済学の理論が積み重なっている。特 …

【UP06】将来をどのように考えるのか―シナリオ・プランニング、フォーサイト、バックキャスティングの理論と政策への適用

単一の予測ではなく、複数の物語で未来に備える OECD、欧州委員会、英国政府、オランダのPBL・CPBは、なぜシナリオ・プランニングやフォーサイト、バックキャスティングを使うのか。1970年代のシェル社の石油危機対応から …

【UP05】人口は何によって変わるのか―出生・死亡・移動を説明する理論

人口推計は「投影」であって「予言」ではない――では、その前提となる出生・死亡・移動は何によって動くのか。人口転換理論からBeckerの経済学、Push-Pull理論、重力モデル、ランダム効用理論、そしてアクセシビリティ論 …

【UP04】人口推計は未来を予言?投影?―人口推計の目的・方法・限界

「2070年、日本の人口は8700万人」よく見るこの数字は、実は未来の”予言”ではない。国連やEurostat、英国ONSは「人口推計は予報(forecast)ではない」と明言している。社人研の令 …

【TE13】1993年白書は「接続不足」という問題設定をどこから得たのか ― 委員会はERTをどう受け取ったのか

序論 本レポートが検証する問い 本レポートが検証する問いは一つである。「1993年白書『成長・競争力・雇用』は、『接続不足』という問題設定を、どこから得たのか」。前作(TE12・TE13第1版)は、この問題設定が1993 …

【TE12】道路が足りないではなく、ネットワークがつながっていない が課題になった背景

序論 本レポートが検証する問い 本レポートが検証する問いは一つである。「欧州はなぜ『道路が足りない』のではなく、『ネットワークがつながっていない』ことを問題として認識したのか」。この問いは、EUがどのような統治権限を持つ …

【TE11】補完性原則が生んだ必然 ― なぜEUは物流を「管理」ではなく「調整」するしかなかったのか

なぜ欧州は道路や鉄道ではなく「ネットワーク」を政策対象にできたのか。答えは条約の文言そのものにありました。TFEU第171条・172条は「調整する」「加盟国の承認を要する」としか書いていません。1993年ドロール白書が発 …

【P09】なぜ日本の交通まちづくりは難しいのか 世界比較から見えてくる機能分断

欧州では交通まちづくりが進んでいると言われる。しかし本当に違うのは自転車道やLRTではない。都市ビジョン、土地利用、交通、財源、市民参加を統合するガバナンスの仕組みである。世界のMPOや交通公社を比較すると、日本の課題は …

【UP02】鉄道は人を集め、道路は人を散らす 交通投資が決める「人口減少に耐える街」の条件

鉄道は人を駅へ集め、道路は人を郊外へ散らす──この素朴な対比は本当にエビデンスで裏づけられるのか。本稿は都市・地域・交通経済学の理論と実証から、交通投資が「人口分布→都市構造→財政→地域経営」をどう変えるかを体系的に整理 …

【U03】都市政治経済学の誕生 ― 都市は誰によってつくられるのか:資本・国家・権力の視座

「都市は誰によってつくられるのか」再開発、地価高騰、投資の集中。これらは住民の社会関係だけでは説明できません。1960年代、都市を資本と権力がせめぎ合う場として捉え直す大転換が起きました。ルフェーヴルの「空間の生産」、カ …

請願駅から北海道の廃線危機まで――鉄道「地元負担」の謎を解く

あなたが乗っている電車。その駅、電化設備、新幹線車両は、本当に鉄道会社のお金だけで造られたのでしょうか。実は日本では、駅の建設費を市が出し、電化工事費を県が負担し、新幹線車両を地元の会社が保有してきました。なぜ営利企業の …

保存鉄道はコミュニティ・レールの母胎だったのか──英国地域鉄道史の実証的再検討

世界初の保存鉄道はウェールズのタリスリン鉄道(1951年)。地域住民とボランティアが地元路線を守る試みは、半世紀後に英国政府のコミュニティ・レール政策へと結実したのか?本稿は保存鉄道とコミュニティ・レールの関係を、政府・ …

収支を超えた価値を測る:欧州の公共交通CBA評価モデル

1>経済学>欧州の都市 欧州の公共交通は「赤字か黒字か」の議論を超え、健康増進や都市の生産性向上といった多層的な価値を定量化する社会的費用便益分析(SCBA)により支えられています。WHOのHEATツールによ …

なぜインドは広軌でアフリカは狭軌だったのか?鉄道が刻んだ英国植民地支配の論理

19世紀、大英帝国は各地に鉄道を敷設しましたが、その規格は地域ごとにバラバラでした。本土の産業保護、インドの軍事統治、アフリカの資源抽出。それぞれの背後には冷徹な投資論理と「保障利子制度」などの経済モデルが存在しました。 …

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