行為・実践次元は、九次元の中でも、AF01が指摘した「認知先行の想定」という死角に最も直接的に関わる次元である。実践理論・エスノメソドロジー・行為理論は、それぞれ異なる抽象度からこの次元に接近する方法を提供しており、これらを組み合わせることで、単なる「意識的判断の欠如」として片づけられがちな行為の分析を、より具体的な理論的語彙へと分解できる。

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はじめに

分析フレームワーク構築研究のAF03では、行為・実践という分析次元に、実践理論、エスノメソドロジー、行為理論という三つの理論を対応づけた。本稿は、【AF03-1】に続き、この三理論を定義、理論形成の歴史、実証研究の展開、具体的な事例研究という観点から掘り下げる。

行為・実践次元は、AF01で類型化した死角のうち「認知先行の想定」——行為者の意識的な判断が先行し、行為がそれに続くという発想が、言語化されない習慣的な実践を見落とすという問題——に、最も直接的に関わる次元である。三理論は、いずれもこの想定に異議を唱える点で共通するが、その異議の立て方は大きく異なる。

実践理論

定義

実践理論とは、社会的行為を、意識的な規則遵守や合理的な計算の結果としてではなく、身体化された性向の体系(ハビトゥス)に基づいて、状況に応じて半自動的に生成される「実践」として捉える理論的立場である。実践理論は、行為を個人の内面(意図・動機)にも、外在的な構造(規則・制度)にも還元せず、両者が身体を介して結びつく水準に、分析の焦点を置く点に特徴がある。

理論形成の歴史

実践理論の哲学的な前史として、ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインの後期哲学における「規則に従う」ことをめぐる議論がある。ウィトゲンシュタインは、規則の適用が、規則そのものの明示的な解釈によってではなく、共有された実践(言語ゲーム)への参加によって可能になることを示し、実践が規則の明示的な理解に先立つという発想の土台を用意した[1]。

この発想を社会学において体系的に展開したのが、ピエール・ブルデューである。ブルデューは1972年の『実践理論素描(Esquisse d’une théorie de la pratique)』において、行為者が特定の社会的環境の中で身につける、身体化された知覚・思考・行動の性向体系をハビトゥス(habitus)と呼び、実践がこのハビトゥスと、行為者が置かれた場(champ)との相互作用から、意識的な計算を経ずに生成されることを論じた[2]。

アンソニー・ギデンズもまた、構造化理論の中で、行為者が言語化・説明できる言説的意識(discursive consciousness)と、言語化されないまま行為を導く実践的意識(practical consciousness)を区別し、多くの日常的行為が後者の水準で遂行されることを指摘した[3]。

1990年代以降、テオドア・シャツキは、実践を「行為(doings)」と「発話(sayings)」が結びついた組織化された結節点として定式化し、実践理論を独立した理論的立場として体系化した[4]。さらにアンドレアス・レックヴィッツは2002年の論文において、実践理論を、行為の意味を個人の内面ではなく共有された実践の中に位置づける「文化理論」の一種として整理し、実践理論の理論的射程を明確化した[5]。

実証研究の展開

実践理論は、2000年代以降、エネルギー消費、食生活、移動行動といった日常的な消費・行動様式の研究に広く応用されてきた。社会学者エリザベス・ショウヴは、パンツァー、ワトソンとの共著において、実践を材料(materials)技能(competences)意味(meanings)という三要素の結びつきとして分析する枠組みを提示し、シャワーを浴びる、車を運転するといった日常的実践がどのように定着し、変化するかを論じた[6]。

この枠組みは、交通・移動研究にも直接応用されている。マット・ワトソンは、自動車運転という行為を、単なる個人の選択としてではなく、車・道路といった物理的な材料、運転技能、利便性や自立性といった意味が結びついた実践として分析し、交通政策が個人の意識や態度への働きかけだけでなく、この三要素の結びつきそのものへの介入を必要とすることを論じた[7]。

具体的事例——実践としての自動車運転

ワトソンの分析では、自動車運転という実践が、単なる移動手段の選択ではなく、車という物理的対象(材料)、運転免許取得を通じて習得される技能、そして自由・利便性・社会的地位といった意味づけが、歴史的に結びつけられてきた結果として定着してきたことが示されている[7]。この視座に立つと、公共交通への転換を促す政策が効果を上げにくい理由の一端は、利用者への説得や情報提供が、実践を構成する意味の水準にしか働きかけておらず、材料や技能の水準における結びつきを変えられていない点にあると解釈できる。

この視座は、AF06で扱った商店街の事例における「身体化された営業実践」を、より精緻に理解する手がかりを与える。商業者の営業実践もまた、店舗という物理的な材料、長年の経験で培われた接客・仕入れの技能、そして常連客との関係や地域における自らの立場という意味づけが結びついた実践として捉えられる。競争環境の変化への対応が遅れる背景には、意味づけの水準(地域アイデンティティ)だけでなく、材料(店舗の立地・設備)と技能(従来の業態に最適化された技能)の水準における慣性が働いている可能性がある。

主要先行研究

Wittgenstein (1953)、Bourdieu (1972)、Giddens (1984)、Schatzki (1996)、Reckwitz (2002)、Shove, Pantzar & Watson (2012)、Watson (2012)。

エスノメソドロジー

定義

エスノメソドロジーとは、人々(メンバー)が日常生活の中で社会秩序を絶えず「達成」するために用いている、暗黙の方法(メンバーの方法)を、行為そのものに即して記述しようとする社会学的アプローチである。エスノメソドロジーは、社会秩序を所与の構造としてではなく、行為者たちが相互行為の中で継続的に産出し続けている達成(accomplishment)として捉える点に特徴がある。

理論形成の歴史

エスノメソドロジーは、ハロルド・ガーフィンケルによって1960年代に確立された。ガーフィンケルは、アルフレッド・シュッツの現象学的社会学の影響を受けつつ、1967年の『エスノメソドロジー研究(Studies in Ethnomethodology)』において、日常生活の中で当然視されている「背景的期待(background expectancies)」を可視化するための違背実験(breaching experimentsを提示した[8]。この実験では、日常的な相互行為の暗黙の前提(例えば、家庭内での何気ない会話における言外の了解)を意図的に破ることで、通常は意識されない、社会秩序を成立させている暗黙の方法が浮かび上がることが示された[8]。

エスノメソドロジーから派生した重要な研究潮流として、ハーヴェイ・サックスが確立した会話分析(conversation analysis)がある。サックスは、エマニュエル・シェグロフ、ゲイル・ジェファソンとの共同研究において、日常会話における話者交替(ターンテイキング)が、暗黙のうちに組織化された規則的なシステムに従っていることを、実際の会話の録音記録の精緻な分析を通じて明らかにした[9]。

1980年代以降、エスノメソドロジーは、職場における実践的な作業の分析(ワークプレイス・スタディーズ)へと展開した。ルーシー・サッチマンは1987年の著書『プランと状況的行為(Plans and Situated Actions)』において、人間の行為が、事前に立てられた計画の単純な実行としてではなく、その都度の状況に応じて即興的に組織される「状況的行為」として理解されるべきことを論じ、人間と機械の相互作用の設計にも大きな影響を与えた[10]。

実証研究の展開

ワークプレイス・スタディーズの中でも、交通・移動の管理現場を対象とした研究として、クリスチャン・ヒースとポール・ラフによるロンドン地下鉄の運行管制室に関する研究がある。ヒースとラフは、管制室の職員たちが、明文化されたマニュアルだけでは説明できない、同僚間の視線・身振り・声の調子といった微細な手がかりを通じて、運行状況の変化に即座に協調して対応している過程を、ビデオ記録の詳細な分析によって明らかにした[11]。

具体的事例——鉄道運行管制室における協調作業

ヒースとラフの研究では、管制室の職員が、個々の端末画面に向かいながらも、同僚の発話の断片や身体の向きの変化から、他の職員が何に対応しようとしているかを察知し、明示的な指示や報告を待たずに、自発的に関連する情報を提供したり、作業を調整したりする様子が記録されている[11]。この協調は、マニュアル化された手続きの実行としてではなく、その場に居合わせる者同士が互いの行為を絶えず参照し合いながら達成する、エスノメソドロジー的な意味での「秩序」として理解できる。

この視座は、AF05で構築した七ステップの手続きにおける「行為・実践」次元の点検に、具体的な問いを付け加える。すなわち、公式の業務マニュアルや組織図を確認するだけでなく、現場の行為者たちが実際にどのような暗黙の手がかりを介して協調を達成しているかを、可能な限り現場の観察を通じて把握することが、この次元の点検を深める上で重要になる。

主要先行研究

Garfinkel (1967)、Sacks, Schegloff & Jefferson (1974)、Suchman (1987)、Heath & Luff (1992)。

行為理論

定義

行為理論とは、社会的行為をどのようなものとして概念化し、説明するかを問う、社会学の基礎理論的な問いの総称である。個人の主観的な意味づけに基づく行為から、間主観的なコミュニケーションを通じた行為、構造によって可能になり制約される行為まで、複数の理論的伝統が並存しており、単一の学派を指す言葉ではない。

理論形成の歴史

行為理論の古典的な出発点は、マックス・ヴェーバーである。ヴェーバーは『経済と社会(Wirtschaft und Gesellschaft)』において、社会的行為を、行為者が自らの行為に付与する主観的な意味によって定義し、目的合理的行為・価値合理的行為・感情的行為・伝統的行為という四類型を提示した[12]。

タルコット・パーソンズは1937年の『社会的行為の構造(The Structure of Social Action)』において、ヴェーバーを含む複数の理論的系譜を統合し、行為が、目的・手段・状況・規範という要素から構成される「単位行為(unit act)」として分析できるとする、意志主義的行為理論を提示した[13]。

その後、ユルゲン・ハーバーマスは1981年の『コミュニケイション的行為の理論(Theorie des kommunikativen Handelns)』において、成果の達成を目的とする戦略的行為(strategisches Handeln)と、相互理解そのものを目的とするコミュニケイション的行為(kommunikatives Handeln)を区別し、後者が、了解を目指す言語的な相互行為を通じて、社会的な合意形成を可能にする過程を理論化した[14]。

アンソニー・ギデンズは、構造化理論において、行為者の能力(エージェンシー)を、単に行為を遂行する能力としてではなく、状況に応じて「そうしなかった可能性」を含意する能力として定義し、行為と構造が互いを条件づけ合う二重の解釈学(double hermeneutic)という視座を提示した[15]。

実証研究の展開

ハーバーマスのコミュニケイション的行為の理論は、都市計画分野にも大きな影響を与えた。都市計画研究者パッツィー・ヒーリーは、1997年の著書『協働的計画(Collaborative Planning)』において、都市計画における意思決定を、専門家による技術的合理性の適用としてではなく、多様な利害関係者間のコミュニケイション的行為を通じた合意形成の過程として再構築する、協働的計画論を展開した[16]。

具体的事例——都市計画における協働的行為

ヒーリーの協働的計画論では、行政・住民・事業者といった異なる立場の参加者が、それぞれの戦略的な利害関心を持ち込みつつも、対話のプロセスを通じて、当初は想定していなかった共有された理解へと至る事例が分析されている[16]。ヒーリーは、こうした計画過程の質は、参加者が互いの立場をどれだけコミュニケイション的行為として遂行できるか——すなわち、自らの主張を一方的に通そうとする戦略的行為に終始せず、相手の理解を得ようとする姿勢をどれだけ保てるか——に左右されると論じている[16]。

この視座は、AF05で扱う次元横断的な問い(権力・不平等)とも接続する。行為理論の観点からは、ある関係者間の合意形成過程が、実質的にコミュニケイション的行為として機能しているのか、それとも一方の戦略的行為に他方が従属させられているだけなのかを区別することが、権力の非対称性を具体的に把握する手がかりとなる。

主要先行研究

Weber (1922)、Parsons (1937)、Habermas (1981)、Giddens (1984)、Healey (1997)。

三理論の比較と統合的位置づけ

何が異なるのか

三理論は、いずれも「行為とは何か」という問いに応答する点で共通するが、アプローチの水準が異なる。実践理論は、身体化された性向(ハビトゥス)から行為が半自動的に生成される生成の様式に焦点を当てる。エスノメソドロジーは、行為者たちがその場その場で社会秩序を産出し続ける方法そのものに焦点を当てる。行為理論は、行為をどのような単位・類型として概念化するかという、より基礎的な理論構成の水準に焦点を当てる。

補完関係

この三理論は、分析の抽象度が異なる階層に位置すると捉えると理解しやすい。行為理論は、行為をどう定義し、どのような類型に分けるかという、最も基礎的な理論的語彙を提供する。エスノメソドロジーは、その行為が実際の相互行為の場でどう産出されているかを、精緻な経験的観察によって記述する方法を提供する。実践理論は、そうした行為の反復が、身体化された性向としてどう定着し、再生産されるかという、より長期的な生成メカニズムを説明する。

AF01の死角類型との接続

理論 代表的論者 見落とされていた側面
実践理論 ブルデュー、ショウヴ 身体化された性向(ハビトゥス)と、材料・技能・意味の結びつきから行為が半自動的に生成される過程
エスノメソドロジー ガーフィンケル、ヒース&ラフ 行為者たちがその場の相互行為を通じて社会秩序を絶えず産出し続けている、暗黙の方法
行為理論 ハーバーマス、ギデンズ 行為を戦略的行為とコミュニケイション的行為に区別する視座、行為と構造の相互条件づけ

AF03マトリクスへのフィードバック

AF03では、行為・実践次元に対応する死角として「意図的・戦略的な計画性」「行為が果たす象徴的コミュニケーションの機能」という点を挙げていた。本稿の検討を踏まえ、この記述をより精緻化すると、次のようになる。

行為・実践次元を点検する際には、単に「行為者は何をしているか」を問うだけでなく、その行為が、身体化された性向(ハビトゥス)に基づく半自動的な実践の水準にあるのか(実践理論)、その場の相互行為の中で参加者たちが暗黙の方法を用いて達成している秩序の水準にあるのか(エスノメソドロジー)、あるいは意識的な戦略的行為なのか、相互理解を目指すコミュニケイション的行為なのか(行為理論)を区別して問うことが、より精緻な点検につながる。この区別は、AF06で示唆した「意識的判断を経ない習慣的な行動」というチェック項目を、具体的な下位項目へと分解する際の理論的根拠となる。

参考資料一覧

  1. Wittgenstein, L. (1953). Philosophische Untersuchungen. Blackwell.
  2. Bourdieu, P. (1972). Esquisse d’une théorie de la pratique. Droz.
  3. Giddens, A. (1984). The Constitution of Society: Outline of the Theory of Structuration. Polity Press.
  4. Schatzki, T. R. (1996). Social Practices: A Wittgensteinian Approach to Human Activity and the Social. Cambridge University Press.
  5. Reckwitz, A. (2002). Toward a Theory of Social Practices: A Development in Culturalist Theorizing. European Journal of Social Theory, 5(2), 243–263.
  6. Shove, E., Pantzar, M., & Watson, M. (2012). The Dynamics of Social Practice: Everyday Life and How It Changes. Sage.
  7. Watson, M. (2012). How theories of practice can inform transport and mobility policy. Transport Policy, 24, 488–496.
  8. Garfinkel, H. (1967). Studies in Ethnomethodology. Prentice-Hall.
  9. Sacks, H., Schegloff, E. A., & Jefferson, G. (1974). A Simplest Systematics for the Organization of Turn-Taking for Conversation. Language, 50(4), 696–735.
  10. Suchman, L. A. (1987). Plans and Situated Actions: The Problem of Human-Machine Communication. Cambridge University Press.
  11. Heath, C., & Luff, P. (1992). Collaborative activity and technological design: Task coordination in London Underground control rooms. In J. Bowers & S. Benford (Eds.), Proceedings of the Second European Conference on Computer-Supported Cooperative Work. Kluwer.
  12. Weber, M. (1922). Wirtschaft und Gesellschaft. Mohr Siebeck.
  13. Parsons, T. (1937). The Structure of Social Action. McGraw-Hill.
  14. Habermas, J. (1981). Theorie des kommunikativen Handelns. Suhrkamp.
  15. Giddens, A. (1984). The Constitution of Society: Outline of the Theory of Structuration. Polity Press.
  16. Healey, P. (1997). Collaborative Planning: Shaping Places in Fragmented Societies. Macmillan.

用語集

  • Habitus, ハビトゥス:行為者が特定の社会的環境の中で身につける、身体化された知覚・思考・行動の性向体系。ブルデューの概念。
  • Discursive Consciousness / Practical Consciousness, 言説的意識/実践的意識:行為者が言語化・説明できる意識と、言語化されないまま行為を導く意識の区別。ギデンズの概念。
  • Materials, Competences, Meanings, 材料・技能・意味:実践を構成する三要素とする、ショウヴらの分析枠組み。
  • Background Expectancies, 背景的期待:日常生活の中で当然視され、通常は意識されない暗黙の前提。ガーフィンケルの概念。
  • Breaching Experiment, 違背実験:日常的な相互行為の暗黙の前提を意図的に破ることで、社会秩序を成立させている暗黙の方法を可視化する手法。
  • Conversation Analysis, 会話分析:日常会話の構造(話者交替等)を、録音記録の精緻な分析を通じて明らかにする研究手法。サックスが確立。
  • Situated Action, 状況的行為:事前の計画の単純な実行としてではなく、その都度の状況に応じて即興的に組織される行為。サッチマンの概念。
  • Strategisches Handeln / Kommunikatives Handeln, 戦略的行為/コミュニケイション的行為:成果の達成を目的とする行為と、相互理解そのものを目的とする行為の区別。ハーバーマスの概念。
  • Double Hermeneutic, 二重の解釈学:行為と構造が互いを条件づけ合う関係を示す、ギデンズの概念。

年表(箇条書き)

  • 1920年 ― マックス・ヴェーバー没。翌年以降、遺稿として『経済と社会』の刊行が始まる
  • 1937年 ― タルコット・パーソンズ『社会的行為の構造』刊行。意志主義的行為理論を提示
  • 1953年 ― ウィトゲンシュタイン『哲学探究』刊行。規則に従うことをめぐる議論が、後の実践理論の土台となる
  • 1954年 ― ハロルド・ガーフィンケル、陪審員の評議記録の分析を通じて「エスノメソドロジー」という語を用い始める
  • 1962年ユルゲン・ハーバーマス公共性の構造転換』刊行。後のコミュニケイション的行為論の理論的土台となる
  • 1964年 ― ハーヴェイ・サックス、会話分析につながる講義をUCLA等で開始
  • 1967年 ― ガーフィンケル『エスノメソドロジー研究』刊行。違背実験の手法を提示
  • 1972年ピエール・ブルデュー『実践理論素描』刊行。ハビトゥス概念を体系的に展開
  • 1974年 ― サックス・シェグロフ・ジェファソン、話者交替システムに関する論文を発表
  • 1975年 ― ハーヴェイ・サックス、自動車事故により死去
  • 1979年 ― ブルデュー『ディスタンクシオン』刊行
  • 1981年 ― ハーバーマス『コミュニケイション的行為の理論』刊行
  • 1984年アンソニー・ギデンズ『社会の構成』刊行。言説的意識と実践的意識を区別
  • 1987年 ― ルーシー・サッチマン『プランと状況的行為』刊行
  • 1992年 ― ヒースとラフ、ロンドン地下鉄運行管制室の協調作業に関する研究を発表
  • 1992年 ― サックスの講義録『会話講義集』が、ジェファソンの編集により没後刊行
  • 1996年 ― テオドア・シャツキ『社会的実践』刊行。実践理論を体系化
  • 1997年 ― パッツィー・ヒーリー『協働的計画』刊行
  • 2002年 ― アンドレアス・レックヴィッツ「社会的実践の理論に向けて」発表
  • 2012年 ― ショウヴ・パンツァー・ワトソン『社会的実践のダイナミクス』刊行
  • 2012年 ― マット・ワトソン「実践理論はいかに交通・モビリティ政策に資するか」発表
  • 2026年 ― 本シリーズ【AF03-2】にて、実践理論・エスノメソドロジー・行為理論を統合的に整理

Claudeログ

【AF03-2】行為・実践次元の理論的基盤(実践理論・エスノメソドロジー・行為理論)を、AF03-1と同じ形式(HTML、定義・理論形成の歴史・実証研究の展開・具体的事例、章末主要先行研究、末尾参考資料一覧)で執筆する。参考文献リストに欠番の但し書きを入れてしまった。これは望ましくない対応なので、引用番号を正しく連番に振り直す。[8]が欠番になっている。二段階プレースホルダー方式で連番に振り直す。次に、参考資料一覧の欠番但し書きを削除し、正しい16件のリストに置き換える。最終的な整合性とHTMLタグの対応を確認する。引用番号1〜16、参考文献16件が一致し、HTMLタグも全て正しく対応している。【AF03-2】行為・実践次元の理論的基盤——実践理論・エスノメソドロジー・行為理論を執筆した。

構成と主な内容

  • 実践理論:ウィトゲンシュタインの規則遵守論を前史とし、ブルデューのハビトゥス概念、ギデンズの実践的意識、シャツキ・レックヴィッツによる理論的体系化、ショウヴらの「材料・技能・意味」枠組みという系譜を整理。事例としてワトソンの自動車運転の実践理論分析(交通政策への含意)を紹介し、AF06の商店街の身体化された営業実践に接続
  • エスノメソドロジー:ガーフィンケルの違背実験、サックスらの会話分析、サッチマンの状況的行為論という展開を追跡。事例としてヒース&ラフによるロンドン地下鉄運行管制室のワークプレイス・スタディーズを紹介し、AF05の次元点検に「現場の暗黙の協調」という視点を追加
  • 行為理論:ヴェーバーの社会的行為の四類型、パーソンズの単位行為論、ハーバーマスの戦略的行為/コミュニケイション的行為の区別、ギデンズの二重の解釈学という系譜を整理。事例としてヒーリーの協働的計画論(都市計画分野への応用)を紹介し、AF05の権力・不平等の横断的問いに接続

比較と統合:三理論を「生成の様式(実践理論)」「産出の方法(エスノメソドロジー)」「行為の概念化(行為理論)」という異なる抽象度に位置づけ、AF01の死角類型と対応づけた。

制作過程での修正:執筆時に参考文献リストへ欠番の但し書き(「文献[8]は使用していない」)を一時的に入れてしまったが、これは不適切な対応だったため、二段階プレースホルダー方式で本文引用番号を1〜16の連番に振り直し、文献リストからも但し書きを削除して修正した。最終確認で引用16種類・文献16件・全HTMLタグの対応が一致していることを確認済み。

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