地域公共交通と物流改革の伴走支援

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政策

政策理論、解説

日本の交通政策とドクトリン

なぜ日本の交通政策は、これほどまでに道路と鉄道の間でバランスを欠いてしまったのでしょうか。戦後の高度経済成長を支えた道路特定財源という仕組みは、確かに日本を豊かにしましたが、同時に鉄道網の衰退や環境負荷の増大という歪みも …

ガソリン税と運賃、私たちが移動に支払う本当の対価とは?

通勤や買い物、旅行。私たちの毎日は、道路や鉄道という巨大なインフラに支えられています。 「車を運転する人はガソリン税を払い、電車に乗る人は運賃を払う。利用した人がそのコストを負担する『受益者負担』は公平な原則だ」 そうお …

日本の交通政策を縛る幾多の要因

現在の日本の交通政策は、米国1950年代のインフラ思想、1950年代に確立された特定財源という自動集金システム、そして1980年代のサッチャリズム(市場主義)という、過去の成功モデルをパッチワークのように組み合わせ、それ …

英国サッチャーが作った自動車こそが自由という幻想の崩壊

誘発需要に気づく前の、英国と日本の共通の過ち 現代の私たちが当たり前だと思っている車社会の価値観が、いつ、どのようにして形作られたのかを紐解きます。舞台は1980年代の英国、そして日本です。この時代、両国はまるで示し合わ …

【世界の潮流】道路を捨てて富を得た街、失敗した街

前シリーズでは、アメリカが1973年に道路の聖域を解体した歴史的ドラマを追いました。しかし、自動車社会からの脱却を目指しているのはアメリカだけではありません。今、世界中の賢い都市が、これまでの常識を180度覆す決定を下し …

「自動車王国」米国で起きた破壊と道路信託基金の大変革

【蜜月の終焉】アイゼンハワーの夢が、街を喰らう怪物に変わるまで 史上最強の自己増殖システム道路信託基金の誕生 私たちがアメリカという国を思い浮かべるとき、地平線まで続く広大なハイウェイと、そこを颯爽と駆ける自動車の姿を想 …

こうも違ってしまった日本とフランス、その鍵は交通権

私たちは、街を殺した犯人を間違えている。 鉄道の赤字の裏に隠された、奪われた権利の物語 皆さんは、自分の住む街や故郷の駅がひっそりと静まり返り、あるいは路線そのものが消えていくのを目の当たりにしたとき、どう感じるでしょう …

日本のインフラ政策

日本のインフラ政策は、世界でも類を見ない過酷な自然環境の中で、独自の進化を遂げてきました。また、急速な人口減少・少子高齢化に向き合っています。その根底には、経済合理性や環境正義といった欧米的なドクトリンとは一線を画す、生 …

ASEAN(東南アジア諸国連合)のインフラ政策

ASEAN(東南アジア諸国連合)のインフラ政策は、単なる物理的な建造物の整備に留まらず、加盟10カ国の経済的・社会的・制度的な統合を目指す壮大なプロジェクトです。本稿ではASEANのインフラ政策を解説します。 歴史と定義 …

英国のインフラ政策

英国のインフラ政策は、世界で最も論理的に体系化され、かつ効率性と透明性を極限まで追求したモデルとして知られています。その核心には、単なる建設事業を超えたバリュー・フォー・マネー(VfM:税金に対する価値の最大化)という強 …

欧州のインフラ政策

  欧州(特にEU加盟国であるドイツやフランスなど)のインフラ政策は、単なる経済成長の手段を超え、社会的正義(エクイティ)、環境的持続可能性(グリーン)、そして国境を越えた連帯(インテグレーション)を具現化する …

米国のインフラ政策

米国のインフラ政策は、広大な国土と車社会という伝統的な背景を持ちながら、近年では経済安全保障と国内産業の再興を掲げた、有史以来とも言える巨額の国家主導型投資へと大きく舵を切っています。 経済学者、社会学者、政策学者、コミ …

各国比較で見るインフラ政策

国のインフラ投資政策は、単なる「コンクリートの整備」ではなく、その国の富の再分配、経済成長のエンジン、社会の安定をどのように設計するかという、国家戦略を映し出す鏡です。主要国の政策思想、戦略、理論を比較し、日本の立ち位置 …

Foresight 「稼げる公共交通」の神話が地方衰退を加速する

12月25日、新潮社 会員制ニュースサイト Foresight に執筆記事が掲載されました。日本の地方公共交通における黒字経営という神話を批判し、交通網を収益事業ではなく、都市の持続可能性を支える不可欠なインフラ(公共財 …

社会的インパクト評価 価値の「見える化」から「最大化」へ

なぜ公共交通を「インパクト」で測るのか? 地方の公共交通をめぐる議論は、長らく「単独収支の赤字」という壁に突き当たってきました。しかし、社会学的な視点に立てば、交通網は単なる移動手段ではなく、地域社会の「ソーシャル・キャ …

環境社会学から読み解く公共交通の外部性-日欧米英比較

私たちが日々利用する公共交通機関(バスや鉄道)は、単にA地点からB地点へ移動する手段というだけでなく、私たちの社会や環境、そして経済に「見えない影響」を及ぼしています。その「見えない影響」こそが、経済学や環境政策で重要な …

社会学から見える「移動」と「物流」の真実

皆さんは普段、電車やバスを「移動手段」として、宅配便を「モノを運ぶサービス」として、ごく当たり前に利用しているでしょう。私たちの生活は、これら「公共交通」と「物流」という二つの巨大なシステムに完全に依存しています。 しか …

日本の地方衰退は「貧困の罠」? 開発経済学が照らす構造的問題と脱却への道

日本の地方が抱える「公共交通の赤字」や「人口減少」といった問題は、表面的な事象にすぎません。本記事では、途上国の貧困問題の解決を目指す開発経済学(Development Economics: DE)を通すと、地方衰退の構 …

SUMPから見る都市交通計画への市民参画:対話と協働の理論

日本の都市計画が抱える課題の一つに、「誰のために」計画が作られているのかという問いかけの難しさがあると思えます。特に都市交通計画は、私たちの移動と生活の質に直結するにもかかわらず、その策定プロセスが専門家や行政内部に閉じ …

公共交通への行動変容はどう起きる? 欧州のデザインから学ぶ感性とロジック

なぜ、私たちは車を選ぶのか? 日本の都市部では公共交通が非常に発達していますが、地方の多くでは依然として日常の移動手段として自動車が選ばれます。その理由は、単純な「費用対効果」だけではありません。利便性、自由度、そして何 …

国際比較から見えるインフラ政策ドクトリン「縮小の罠」

インフラが語る、失われた成長機会の構造 日本が「失われた30年」と呼ばれる低成長に直面する中、単なる金融政策やデフレ構造論に留まらず、インフラ投資政策の根底にある「ドクトリン(政策思想)」に目を向ける必要があります。本稿 …

脱一極集中、EUのESDPが日本に教える三つの視点

日本が少子高齢化と人口減少に直面し、地方創生が叫ばれる中で、国土の「均衡ある発展」は永遠のテーマです。しかし、政策を実行するたびに都市一極集中が加速するというジレンマに陥りがちです。 ここで参考になるのが、EU(欧州連合 …

グローバルな知識層(エ二ウェア族)と地域住民(サムウェア族)

トランプ現象、ブレグジット、そして地方で繰り返される改革と抵抗。これはなぜ起きるのでしょうか?それはこの考えで説明できるかもしれません。都市・地方、そしてグローバルな知識層(エニウェア族)と地域住民(サムウェア族)の間の …

どこを突けばいい?改善支点を探し出すシステムダイナミクス

「なぜ、ある問題は解決しようとすればするほど悪化するのだろうか?」「なぜ、意図せざる結果が繰り返し起きてしまうのだろうか?」 答えは、物事の表面的な出来事ではなく、その背後にある「システムの構造」に隠されています。システ …

なぜ道路に偏重投資?その鍵は公共選択論にあるかもしれない

もう30年以上も公共交通の外部性や公共性と道路偏重投資の問題への議論がなされているのに、なかなか構造的な見直しが起きません。一方で海外支援ではバッチリと外部性の評価を元に支援が決定されています。どうも、不理解が原因ではな …

10月30日 比較住宅都市研究会にて講演いたしました

2025年10月30日、比較住宅都市研究会にて講演し、30名ほどの方々に聴講いただき、その後の懇親会も大変盛り上がりました。 音声解説(18分) AI Notebook LMで生成 若桜・近江鉄道に学ぶ!地方鉄道の危機と …

鉄道バスの「赤字を補填」←世界はそれを「投資」と言う 消耗するだけの日本の“見方”

2025年10月20日執筆記事が乗りものニュース等に掲載されました。 日本の公共交通に対する考え方が、海外の先進国と比べ、根本的な違いを論じています。日本では公共交通への資金投入が「赤字補填」という「費用」として捉えられ …

宇沢弘文博士 「社会的共通資本」を元に鉄道政策を考える

なぜ今、「社会的共通資本」なのか? 地方の鉄道路線が次々と廃線の危機に瀕し、都市部では交通渋滞が深刻化する現代において、私たちは交通インフラをどのように評価すべきでしょうか。そのヒントになるのが、経済学者・宇沢弘文が19 …

函館本線「海線」は誰のもの? 物流の大幹線が「単なるローカル線扱い」を脱しない“矛盾”

2025年9月15日、執筆記事が掲載されました。整備新幹線のスキームが旅客主眼のため物流の大幹線がローカル線扱いになること、北海道開発予算と鉄道投資のアンバランスなど、インフラ政策の面から解説をしました。 乗りものニュー …

8月23日【第 1 回フォーラム】「住み続けられる まちと交通」(全体会)動画公開

クルマ中心の暮らしを選択する人が増え、バス路線が減りゆく中、 滋賀県では現在「地域交通計画」策定に向けて準備が進められています。 県民からは公共交通が不便であることに多くの不満の声が寄せられています。 公共交通のあり方に …

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