公共交通マーケティング研究会のページで録画・資料を公開中です。

日本鉄道マーケティングは本会のお手伝いをしております。

目指すは 収益増加? 公益拡大? 認知向上?プライシング(運賃設定)を使って何できる?

総括原価方式という、究極の「コスト志向型価格設定」が基本であった我が国の公共交通ですが、急速な人口減少や働き方の多様化(リモート勤務の定着など)を受けて変化を迫られています。しかし、公共交通の運賃を考える上では、打ち手の目的(収益増加、公益拡大、認知向上……)、制約(法制度、公共性)、オペレーションなど配慮すべき点は多数あります。

その中でも新しい施策は各地で見られます。古くからある「定期券」は多様化するのか? 「全線一日無料デー」のような企画は有効か? 航空や高速バスで定着が進むダイナミック・プライシングは他の分野にも広がるか?

「価格」の専門家を講師に招き価格設定の基本や他業種の最新の動きを解説いただくとともに、公共交通における様々な運賃施策の事例をご紹介します。

第10回例会

日時:2024年11月19日(火)13:00-17:00 参加無料(終了後情報交流会 参加任意会費¥5,000)

会場:名古屋大学 東山キャンパス ES総合館1階ES会議室(講義のみネット視聴可能、グループ討議はリアル参加のみ)

※ネット視聴用アドレスは当日お知らせいたします。

内容:

13:00-15:00 講義 [教室][ネット視聴]

・「公共交通の持続可能性とこれからのプライシングを考えよう」
松村 大貴・ハルモニア株式会社CEO(『新しい「価格」の教科書 値づけの基本からプライステックの最前線まで』著者)

・公共交通における運賃施策の取り組み事例
加藤博和・名古屋大学教授(当研究会幹事代表)

・「サブスク? ダイナミック・プライシング? 公共交通の運賃はどうなる?」
成定竜一・高速バスマーケティング研究所株式会社代表(当研究会幹事)

15:10-17:00 グループ討議 [教室のみ]

・運賃に関する問題意識、悩み、取り組み事例などを共有し自由に議論いただきます(特に事前課題などは儲けません)

17:20-19:20 繋がる・語らう情報交換会 [参加任意、会費1人5,000円目安、現地払い]

紹介動画

主催

公共交通マーケティング研究会

後援

(一社)日本民営鉄道協会(告知済)
第三セクター鉄道等協議会
(公社)日本バス協会
(一社)日本旅客船協会
(一社)全国ハイヤー・タクシー連合会
(一社)公営交通事業協会

協力

土木学会土木計画学委員会 公共交通プライシング実践研究小委員会

登壇者

松村 大貴(マツムラ ダイキ)

ハルモニア株式会社 CEO。 ヤフーで米国企業との事業開発やブランディング、東日本大震災の復興支援等に携わった後、2015年にハルモニア株式会社を創業。インターネット広告の仕組みから着想を得てプライステック(価格✕テクノロジー)事業を立ち上げ、企業へのコンサルティング、ビジョンメイキングを行っている。近年は国内大手ホームセンター、スーパーマーケット企業の価格戦略の設計支援を手掛けるほか、食品小売の値引き&製造数最適化による食品ロス削減サービス「Harmoniaロスフリー」を提供している。

著書『新しい「価格」の教科書 値づけの基本からプライステックの最前線まで』


加藤 博和

名古屋大学大学院環境学研究科 附属 持続的共発展教育研究センター教授、
公共交通マーケティング研究会 幹事代表。地域公共交通プロデューサーとして全国の現場で公共交通立て直しのため活動する一方、国土交通省の様々な委員会にて制度見直しに長年携わる。共著書「地域公共交通政策論 第二編」、「地域モビリティの再構築」など。

成定 竜一

高速バスマーケティング研究所代表。都市ホテル勤務、楽天バスサービス取締役を経て同社設立。国土交通省「バス事業のあり方検討会」委員など歴任。新聞、テレビでのコメント多数。高速バスのマーケティング、とりわけダイナミック・プライシングの第一人者。