前半では、光や音といった人間の五感を刺激する情報が交通渋滞の緩和や歩行速度の制御にいかに寄与するかという最新の交通工学研究が紹介されています。後半ではオランダの事例を引き合いに出し、道路を「移動のための通路」と「生活のための滞在空間」に明確に分ける道路の階層化の重要性を説いています。単なるインフラ整備を超えて、誰が道路の主役であるべきかという視点から都市デザインを再構築し、人々の幸福に資する社会を実現することを提唱しています。講師:塩見康博さん(立命館大学 理工学部 環境都市工学科 教授)、主催:輪の国びわ湖推進協議会 [内容と講演動画を見る]