2月10日、第5回JTTRIグローバルセミナー インドの大都市圏における鉄道整備と沿線開発
に参加しました。
デリーの人口は3千万人超。都市圏への集積が激し過ぎて居住を分散させるために100km級のメトロを8回廊を建設。都市の集積を高める為に鉄道を敷く日本とは逆で、勢いを感じます。ストロー効果で都市を郊外に分散させるという、想像の斜め上を行く役割です。
最高速度は在来線で160km/h、信号方式はETCS2、運行はDB(グローバルオペレータ)。一日最大800万人輸送、女性就労35%。日本の関東圏の近郊路線では50km、2000万人位だからカバーエリアは4倍、人口規模はおよそ1.5倍です。
州政府による事業で、JAICAによる円借款、アジア開発銀行のドル借款も受けていますので、事業評価はMCAが使われているはずです。駅周辺500m−1.5kmのTODも行われ、バリューキャプチャでインフラ投資の外部性を州政府が回収しているそうです。(インフラ整備による地価上昇分を売買時等に課税する形のように聞き取れました)都市計画と鉄道の連携など、日本より進んでいると思えます。
規模もスピード感も圧倒され先進性もある。学ぶことが多かったです。海外の実態を正しく知った上で日本のポジションを認識することが大事だと思いました。
初代総裁のMr. VK Singh は質問に数字を交えて即答する。インドへの印象が変わりました。
撮影禁止だったので写真は開催前の物です。同時通訳の聞き取り違いもあるかもしれませんので、内容は後日JTTRI のweb から公開予定の講演資料でお確かめください。

開催概要

■第5回JTTRIグローバルセミナー
インドの大都市圏における鉄道整備と沿線開発
日時:2026年2月10日(火)14:00~17:30頃
会場:運輸総合研究所2階会議室
及び オンライン配信(ZOOMウェビナー) ※日英同時通訳
【開会挨拶】宿利 正史 運輸総合研究所 会長
【来賓挨拶】寺田 吉道 国土交通省 国土交通審議官
【基調講演】
Mr. Vinay Kumar Singh 前首都圏交通公社総裁
ThriveFutureHabitats専務理事
【パネルディスカッション】
Mr. Vinay Kumar Singh 前首都圏交通公社総裁
ThriveFutureHabitats専務理事
加藤 浩徳 東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻 教授(モデレーター兼)
上村 正美 阪急電鉄株式会社 専務取締役
斎藤 光範 国際協力機構(JICA)インフラ技術業務部 部長 前インド事務所長
渡邊 良 首都圏新都市鉄道株式会社 代表取締役社長
【質疑・総括】
加藤 浩徳 東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻 教授
【閉会挨拶】
藤﨑 耕一 運輸総合研究所 主席研究員・研究統括

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