2026年が明けました。今年初めてのニュースレターとなります。今月はインフラについて集中して調べてみました。端やトンネルなどは、各国で似たような物に見えますが、それを建設する目的・政策がかなり異なることが見えてきました。では、日本のインフラ政策はどうなっていて、なぜ今こうなっているのか?わかっているようでわかっていないことをAI Geminiに問うてみました。
AIは質問の仕方、設定したペルソナによって回答はかなり変わります。なので、これらは絶対的な正解ではなく、ある一面からの切り取りにすぎません。今までは、分厚い壁の向こう側にあった事もAIはこちらに取り寄せてくれます。知的探求のきっかけになれば幸いです。
そのほか、昨年の「やさしい交通しが」のレポートや最新執筆記事の紹介もあります。ぜひご覧いただければ幸いです。また、2026年の抱負も作りました。もしご一緒できることがあればぜひお声がけください。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
目次
- 動画概要 音声解説
- 地域交通 eラーニング (いつでも学べる教材)
- お知らせ
- 2026年の抱負
- 未来のまちをみんなで描こう! 草津フィールドワーク3回目、活発な意見交換で終了
- 第5回フォーラム「ずっと住みたいまち」を自分たちでつくる——こまち広場しが2025、堂々完結!
- 執筆/講演実績
- 「安全のため」重すぎる設備、重すぎる人の負担――地方鉄道の“三重苦”を救う「シンプル化技術」の数々 あとは政策だけ?
- 「鉄道会社が作る街」の限界 「一方的な供給」から「みんなでやろう」へ急転換 再生あの手この手!
- 中経論壇 初詣と国内旅行 閑散期の集客が国民的風習に
- 【公共交通・物流の問題を解き明かし、解決に向かわせる理論と手法】交通理論体系整理の試み
- 交通工学
- 公共交通への行動変容はどう起きる? 欧州のデザインから学ぶ感性とロジック
- マーケティング (地域社会を動かす理論と手法)
- 担い手不足を起こすメカニズム10分解説
- 経済学 (競合・協力関係を解き明かし設計する理論)
- 英国サッチャーが作った自動車こそが自由という幻想の崩壊
- 「自動車王国」米国で起きた破壊と道路信託基金の大変革
- 社会学(社会の関係性から解き明かし、合意を形成)
- こうも違ってしまった日本とフランス、その鍵は交通権
- 政策論
- 日本の交通政策とドクトリン
- ガソリン税と運賃、私たちが移動に支払う本当の対価とは?
- パッチワーク、二重基準、縦割りと単年度予算
- 都市インフラ
- 【世界の潮流】道路を捨てて富を得た街、失敗した街
- 日本のインフラ政策
- ASEAN(東南アジア諸国連合)のインフラ政策
- 英国のインフラ政策
- 欧州のインフラ政策
- 米国のインフラ政策
- 各国比較で見るインフラ政策
- ロジスティックス・DX・AI
- なぜ欧米は物流を投資対象とし、日本はコストと見なすのか
- 規模の経済奪還 、北米航路ハブ港と高効率物流への転換
- AIが書いたAIと人間論
動画解説 日本のローカル線を再活性化する
音声解説(xx分)
AI Notebook LM で生成したラジオ番組風音声解説。
交通政策担当になったら、説明するなら「地域交通eラーニング」
交通政策に携わる自治体・事業者の方々に向けた無料Youtube教材(登録不要)
「公共交通の外部性」「協議会への向かい合い方」「問題解決・合意形成」「行動変容を促すトータルデザイン」交通政策新任者の学習や他部局との共通認識づくりにぜひご活用ください。
理解度セルフチェックが追加されました。[教材を見る]
お知らせ
2026年の抱負
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いたします。新年の始めですので、一年の計を立てたく思います。[記事を見る]
未来のまちをみんなで描こう! 草津フィールドワーク3回目活発な意見交換で終了
2025年11月9日、公共交通が直面する厳しい経営状況や予算配分の不均衡といった構造的課題に対し、福井県での市民活動などの成功事例を交えながら、持続可能な移動手段の確保に向けた具体的な解決策を提示しています。自転車の安全利用や次世代型路面電車(LRT)の導入是非に関する参加者同士の熱烈な議論も紹介され、交通を単なる移動手段ではなく地域経済や福祉を支える未来への投資として捉え直しています。最終的に、市民一人ひとりが当事者意識を持って公共交通を積極的に利用し、声を上げることが、住みよいまちづくりを実現するための鍵であると締めくくられました。[記事を見る]
第5回フォーラム「ずっと住みたいまち」を自分たちでつくる——こまち広場しが2025、堂々完結!
2025年11月30日、「まちづくりと交通の広場しが2025」の最終回フォーラム「持続可能な地域社会の構築」。全5回の活動を総括し、専門家による基調講演や県内3地域でのフィールドワーク報告を通じて、車社会からの脱却と公共交通を軸としたまちづくりの重要性が多角的に説かれています。特に、交通を単なる赤字事業ではなく地域を豊かにする投資と捉え直し、行政・事業者・市民がそれぞれの立場で」自分ごと」として対話を重ねるプロセスが強調されました。不便さを我慢するのではなく、誰もが自由に移動できる「ずっと住みたいまち」を自分たちの手で実現するための具体的なアクションと、将来的な財源議論に向けた共通認識の醸成を呼びかけています。[記事を見る]
[他 市民活動関連記事] [TOPに戻る↑ ]
執筆/講演実績
「安全のため」重すぎる設備、重すぎる人の負担――地方鉄道の“三重苦”を救う「シンプル化技術」の数々 あとは政策だけ?
1月6日 執筆記事が掲載されました。昨年11月28日に開催された鉄道技術展講演会「地域鉄道の未来を描く」の内容を元に、構成しています。地域鉄道に重くのしかかる保守費用と人手不足。これらを前向きに技術で解決しようとしている試みのご紹介です。[記事紹介を見る]
「鉄道会社が作る街」の限界 「一方的な供給」から「みんなでやろう」へ急転換 再生あの手この手!
12月31日、執筆記事が掲載されました。鉄道技術展、沿線まちづくりシンポジウムなどから構成しました。記事の場合は視点を絞る必要があるため、あの手この手を紹介しづいのですが、鉄道会社のまちづくりが多様化している片鱗を感じていただけましたら幸いです。[記事紹介を見る]
[他 乗りものニュース]
中経論壇 初詣と国内旅行 閑散期の集客が国民的風習に
12月25日掲載コラム。現代の国民的風習となっている「初詣」や「国内旅行」が、明治時代以降の鉄道マーケティングによって戦略的に創出され、定着した経緯を紹介しています。かつて移動の閑散期であった年末年始に、鉄道会社が終夜運転と寺社への参拝を宣伝することで「初詣」という新しい参詣スタイルを確立し、遊休輸送力の活用を図ったのです。さらに、1970年の大阪万博後の輸送需要の激減に対し、国鉄が「ディスカバージャパン・キャンペーン」を展開し、古来の御朱印文化などを再解釈して若年層の国内旅行需要を喚起したことが、その後の旅行文化を支えています。大規模かつ綿密なキャンペーンを通じて伝統や文化を再創造し、社会的な風習として根付かせた成功例です。[再掲載 記事紹介を見る]
[他 中経論壇コラム] [他 交通関連記事を見る] [TOPに戻る↑ ]
交通学術理論体系整理の試み
今まで交通の理論・手法は土木工学(交通工学)で扱われてきました。しかし、交通は政策学・社会学・経済学でも扱われ、分野を跨り学際的に研究されています。そこで、交通に関わる既存の学術分野と理論を集め、AIの力を借りて解明することを試みました。近年は理工系と人文系が融合しつつあり、経済学や社会学でも理論的な計算が行われています。同様に交通についても融合が進んでいる模様です。今回の分類はあくまで試みですし、変化していくと思われます。探し物の目録として活用いただけましたら幸いです。[学術理論の整理を読む]
解説動画 再生リスト
公共交通に関する各種理論について、40本弱の解説動画を作りました。再生リストで気軽にご覧いただけます。[再生リストを観る]
交通工学
公共交通への行動変容はどう起きる? 欧州のデザインから学ぶ感性とロジック
日本の都市部では公共交通が非常に発達していますが、地方の多くでは依然として日常の移動手段として自動車が選ばれます。その理由は、単純な「費用対効果」だけではありません。利便性、自由度、そして何より慣れ親しんだ習慣が、私たちの行動を決定づけているからです。特に、一度確立された自動車移動の習慣(現状維持バイアス)を変えるのは容易ではありません。
しかし、欧州の多くの都市では、自動車利用を抑制し、公共交通や自転車利用へのモードシフトを成功させています。その成功の裏には、「公共交通は不便な手段である」というイメージを覆す、感性に訴えかけるデザインとロジックが隠されています。本稿では、認知科学、行動経済学、そしてデザイン思考の視点から、自動車から公共交通への行動変容がどのように起こるのか、そして欧州の公共交通がなぜ「格好良く」、人を惹きつけるのか、その秘密を探ります。[再掲載 記事を読む]
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マーケティング(地域社会を動かす理論と手法)
担い手不足を起こすメカニズム10分解説
日本各地で公共交通の担い手不足による減便などが課題になっており、事業者のみなさまは懸命にその解決を図ろうとしています。やみくもに採用に走る前に留意いただきたい、担い手不足を招いているメカニズムや、現場で見落とされがちな視点、着目すべき部分などを10分間で解説いたしました。[記事を読む 再掲載]
[他 マーケティング関連の記事を見る] [TOPに戻る↑ ]
経済学/政策(競合・協力関係を解き明かし設計する理論)
英国サッチャーが作った自動車こそが自由という幻想の崩壊
現代の私たちが当たり前だと思っている車社会の価値観が、いつ、どのようにして形作られたのかを紐解きます。舞台は1980年代の英国、そして日本です。この時代、両国はまるで示し合わせたかのように自動車こそが経済成長のエンジンであり、個人の自由の象徴であるという旗印を掲げました。しかし、その背後では公共交通を過去の遺物として切り捨てる、冷徹な選択が行われていました。[記事を読む]
「自動車王国」米国で起きた破壊と道路信託基金の大変革
私たちがアメリカという国を思い浮かべるとき、地平線まで続く広大なハイウェイと、そこを颯爽と駆ける自動車の姿を想像するはずです。アメリカは文字通り、自動車によって作られ、自動車によって支えられてきた国です。しかし、その自動車帝国の足元で、かつて国家の根幹を揺るがすほどの巨大なシステム不全が起きていたことをご存知でしょうか。今回は、アメリカが道路以外の選択肢を自ら断ち切り、自縄自縛に陥ることになった元凶、道路信託基金(Highway Trust Fund)の正体に迫ります。[記事を読む]
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社会学(社会の関係性から解き明かし、合意を形成)
こうも違ってしまった日本とフランス、その鍵は交通権
皆さんは、自分の住む街や故郷の駅がひっそりと静まり返り、あるいは路線そのものが消えていくのを目の当たりにしたとき、どう感じるでしょうか。人が乗らないから仕方ない鉄道会社の努力が足りない赤字なら廃止は当然だ……。そんな声がどこからか聞こえてくるかもしれません。しかし、少し立ち止まって考えてみてほしいのです。私たちが仕方のない結果として受け入れているその風景は、本当に鉄道の怠慢が生んだものなのでしょうか。今回は、日本とは全く異なる視点で交通を捉えるフランスの思想を補助線に、私たちがいつの間にかすり替えてしまった街の衰退の真因を解き明かしていきます。[記事を読む]
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政策論
日本の交通政策とドクトリン
なぜ日本の交通政策は、これほどまでに道路と鉄道の間でバランスを欠いてしまったのでしょうか。戦後の高度経済成長を支えた道路特定財源という仕組みは、確かに日本を豊かにしましたが、同時に鉄道網の衰退や環境負荷の増大という歪みも生み出しました。本記事では、日本の交通ドクトリン(基本原則)を見つめ、これからの時代に必要な視点を解き明かします。[記事を読む]
ガソリン税と運賃、私たちが移動に支払う本当の対価とは?
通勤や買い物、旅行。私たちの毎日は、道路や鉄道という巨大なインフラに支えられています。
「車を運転する人はガソリン税を払い、電車に乗る人は運賃を払う。利用した人がそのコストを負担する『受益者負担』は公平な原則だ」
そうお考えの方は多いのではないでしょうか。しかし、日本の交通インフラを巡る「お金の流れ」を見たたところ、そこには驚くほど深い不均衡が横たわっていることが見えてきました。[記事を読む]
パッチワーク、二重基準、縦割りと単年度予算
現在の日本の交通政策は、米国1950年代のインフラ思想、1950年代に確立された特定財源という自動集金システム、そして1980年代のサッチャリズム(市場主義)という、過去の成功モデルをパッチワークのように組み合わせ、それを今なおOS(基本ソフト)として使い続けている状態に思えます。なぜ、日本はこの古いOSをアップデートできずにいるのでしょう。その構造的な要因を整理します。[記事を読む]
[その他 政策関連の記事を見る]
【世界の潮流】道路を捨てて富を得た街、失敗した街
自動車社会からの脱却を目指しているのはアメリカだけではありません。今、世界中の賢い都市が、これまでの常識を180度覆す決定を下しています。
それは、道路を物理的に減らし、車を追い出すことで、経済を再生させるという戦略です。今回は、世界が目撃した逆転の都市経営の成功例を見ていきましょう。[記事を読む]
日本のインフラ政策
日本のインフラ政策は、世界でも類を見ない過酷な自然環境の中で、独自の進化を遂げてきました。また、急速な人口減少・少子高齢化に向き合っています。その根底には、経済合理性や環境正義といった欧米的なドクトリンとは一線を画す、生存の保障(レジリエンス)と地縁の維持(インクルージョン)という強固な思想が存在します。[記事を読む]
ASEAN(東南アジア諸国連合)のインフラ政策
ASEAN(東南アジア諸国連合)のインフラ政策は、単なる物理的な建造物の整備に留まらず、加盟10カ国の経済的・社会的・制度的な統合を目指す壮大なプロジェクトです。本稿ではASEANのインフラ政策を解説します。[記事を読む]
英国のインフラ政策
英国のインフラ政策は、世界で最も論理的に体系化され、かつ効率性と透明性を極限まで追求したモデルとして知られています。その核心には、単なる建設事業を超えたバリュー・フォー・マネー(VfM:税金に対する価値の最大化)という強固なドクトリンが存在します。[記事を読む]
欧州のインフラ政策
欧州(特にEU加盟国であるドイツやフランスなど)のインフラ政策は、単なる経済成長の手段を超え、社会的正義(エクイティ)、環境的持続可能性(グリーン)、そして国境を越えた連帯(インテグレーション)を具現化するための壮大な社会実験といえます。
経済学者、社会学者、政策学者、コミュニティデザイナーの視点を交え、欧州のインフラ政策を多角的に分析・解説します。[記事を読む]
米国のインフラ政策
米国のインフラ政策は、広大な国土と車社会という伝統的な背景を持ちながら、近年では経済安全保障と国内産業の再興を掲げた、有史以来とも言える巨額の国家主導型投資へと大きく舵を切っています。
経済学者、社会学者、政策学者、コミュニティデザイナーの4つの視点を交え、米国のインフラ政策を思想戦略理論具体的政策の軸で詳解します。[記事を読む]
各国比較で見るインフラ政策
国のインフラ投資政策は、単なる「コンクリートの整備」ではなく、その国の富の再分配、経済成長のエンジン、社会の安定をどのように設計するかという、国家戦略を映し出す鏡です。主要国の政策思想、戦略、理論を比較し、日本の立ち位置を客観的に分析します。[記事を読む]
なぜ欧米は物流を投資対象とし、日本はコストと見なすのか
日本の物流が2024年問題に立たされている今、現場ではドライバー不足や燃料高騰への対応に追われている。しかし、真に問うべきは、物流観ではないだろうか。
1915年、米国の経済学者アーチ・ショーは「物流は場所と時間の効用を創出する」と定義した。以来、欧米において物流は単なるコストではなく、利益を生み出す投資対象であり、企業の競争優位を決定づける戦略として進化を続けてきた。対して、製造現場の成功体験に縛られた日本は、物流を工場の延長にある手間と見なし、ひたすらにコスト削減の対象として扱ってきた。この「思想の掛け違い」こそが、ガラパゴス化した非効率なインフラと、投資なき多重下請け構造を生んだ元凶である。[記事を読む]
規模の経済奪還 、北米航路ハブ港と高効率物流への転換
世界的に物流量が増大するなかで、日本国内の物流は微減傾向にあります。この停滞の構造的な要因を解き明かし、2025年の地政学的変動を好機として、日本の産業競争力を再構築するための提言をまとめました。経済学、政策学、社会学の視点から、計量経済学的なエビデンス(証拠)に基づき、全5回で「規模の経済」を軸とした新ドクトリン(基本原則)を提示します。
物流、政策、社会学の専門家チームとして、マッキンゼー社の歴史的洞察から最新の経済安全保障動向までを網羅した5回連載の記事を提示します。本稿では規模の経済(生産量が増えるほど単位あたりのコストが下がる現象)を軸に、日本の物流が再起するための論理的道筋を明らかにします。[記事を読む]
[他 コンテナ輸送関連記事を見る]
Rail DiMeC (災害医療鉄道活用研究)
[他 災害医療への鉄道活用を見る]
AIが書いたAIと人間論
現在、私たちの社会は大きな転換点に立っています。人工知能(AI)は、もはや画面の中の便利な道具ではなく、政策立案からビジネスの意思決定、さらには物理的な労働の現場にまで、その触手を広げています。
AIは、膨大なデータに基づき、常に正論と最適解を提示します。それはまるで、霧の深い海を航行する者にとっての、高精度な羅針盤のようです。しかし、ここで一つの問いが生まれます。
「正解が自動的に示される時代に、人間の価値はどこに残るのか?」[記事を読む]
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