母校の同窓会、Lotus の同窓会、鉄道技術展、やさしい交通しがの最終フォーラム、再生塾、名松線90周年、、、11月末から12月にかけては各地でご縁が繋がった懐かしい方々と次々に再会し、ここ40年間の人生が走馬灯の様に思い起こされました。そして、鉄道技術展や沿線まちづくりシンポジウムなどの記事を書き終えたら会社の決算!年度の締めくくりから人生の締めくくりまで総決算でした。ここまで締めくくると、来年はただならぬ年になりそうです。

目次

動画解説

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音声解説(15分)

AI Notebook LM で生成したラジオ番組風音声解説。

ローカル線奇跡と初詣誕生の裏側

地域交通eラーニング

交通政策に携わる自治体・事業者の方々に向けた無料Youtube教材(登録不要)
「公共交通の外部性」「協議会への向かい合い方」「問題解決・合意形成」「行動変容を促すトータルデザイン」交通政策新任者の学習や他部局との共通認識づくりにぜひご活用ください。
理解度セルフチェックが追加されました。[教材を見る]

お知らせ

ローカル鉄道・地域づくり大学 「ウインタースクール・2026年1月」

1月10日、ひたちなか海浜鉄道ローカル鉄道・地域づくり大学 「ウインタースクール・2026年1月」が開催されます。前富山市長 森雅志氏、ひたちなか海浜鉄道 吉田千秋 社長、富山大学 中川大特別研究教授、関西大学 宇都宮浄人教授らが登壇されます。 [詳細・申し込みはこちらから]

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執筆/講演実績

「国鉄色」に鉄道ファンはなぜ沸き立つ? そもそも塗らないでいいのに…車両の色がここまで大ゴトになる理由

12月9日、執筆記事が掲載されました。鉄道技術展2025 併催のRDE(レールウェイ デザイナーズ イブニング)「鉄道と色彩」を元に構成しています。[記事紹介を読む]

中経論壇 初詣と国内旅行 閑散期の集客が国民的風習に

12月25日掲載コラム。現代の国民的風習となっている「初詣」や「国内旅行」が、明治時代以降の鉄道マーケティングによって戦略的に創出され、定着した経緯を紹介しています。かつて移動の閑散期であった年末年始に、鉄道会社が終夜運転と寺社への参拝を宣伝することで「初詣」という新しい参詣スタイルを確立し、遊休輸送力の活用を図ったのです。さらに、1970年の大阪万博後の輸送需要の激減に対し、国鉄が「ディスカバージャパン・キャンペーン」を展開し、古来の御朱印文化などを再解釈して若年層の国内旅行需要を喚起したことが、その後の旅行文化を支えています。大規模かつ綿密なキャンペーンを通じて伝統や文化を再創造し、社会的な風習として根付かせた成功例。[記事を読む(掲載日以降にご覧いただけます)]

 

「臨時列車は設定できない」のに名古屋から直通実現!? 「奇跡のローカル線」がまた起こした奇跡とは 名松線が沸いた!

12月7日に開催されたJR名松線の全線開業90周年記念イベントについて詳述しています。通常は臨時列車を設定できないとされる名松線に、名古屋からの直通列車が運行するという「奇跡」的な出来事が実現し、その背景には住民の熱心で息の長い存続・利用促進活動があったのです。何度も廃線の危機を乗り越えたことから「奇跡の名松線」と呼ばれるこのローカル線が、地域の強い愛情と活動によりJR東海との全面的な協力体制を築き、大成功を収めた記念行事の様子とその秘訣が解説されています。この名松線の取り組みは、他のローカル線存続のためのモデルケースとなる可能性を示唆しています。[記事を読む]

12月7日 名松線全線開業90周年記念式典 第7回終着駅サミット in 伊勢奥津

12月7日、表記イベントに参加したブログ記事。普段は閑散とした伊勢奥津駅は、多くの人で賑わっていました。記念ヘッドマークステッカーは沿線の白山高校生がデザイン。私は終着駅サミット「昼食と感謝の会」の進行を務めさせていただきました。[記事を読む]

「日本の鉄道=優れているけど“ガラパゴス”」がここにも? “標準化”の壁 AI活用の“初手でつまづく”恐れ

12月5日、執筆記事が掲載されました。鉄道技術展を取材する中で見えてきたギャップ。それはAIが学習するために必要なあれでした。[記事紹介を見る]

12月5日 さがす会 @新大阪

新大阪駅付近で開催された「さがす会」で講演しました。内容は、私の手がけた今までの経験と交通まちづくりの内容が中心です。「さがす会」は私的な勉強会で、JR西日本の地域連携部門、和歌山大学の教授、駅の活性化活動を進める方々などが参加されています。[記事を見る]

11月28日 鉄道技術展「地方鉄道の未来を描く」 登壇しました

シンポジウムの目的は、地方鉄道の未来像を描くためのヒントを提供し、新技術の導入によって可能性がどこまで広がるかを探ることです。「大胆な発想の転換」を促し、地方から鉄道の未来を築くという視点を提示しており、第一部では自動運転を含む技術的側面や本質的な問題提起が、第二部では鉄道経営やエンターテイメントといった多角的な視点から議論されました。山田からは「スモール、フル、マルチ、タイト、シンオペレーション」として、地域鉄道の経営的な難しさについてご紹介しました。[記事を見る]

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交通学術理論体系整理の試み

今まで交通の理論・手法は土木工学(交通工学)で扱われてきました。しかし、交通は政策学・社会学・経済学でも扱われ、分野を跨り学際的に研究されています。そこで、交通に関わる既存の学術分野と理論を集め、AIの力を借りて解明することを試みました。近年は理工系と人文系が融合しつつあり、経済学や社会学でも理論的な計算が行われています。同様に交通についても融合が進んでいる模様です。今回の分類はあくまで試みですし、変化していくと思われます。探し物の目録として活用いただけましたら幸いです。[学術理論の整理を読む]

解説動画 再生リスト

公共交通に関する各種理論について、40本弱の解説動画を作りました。再生リストで気軽にご覧いただけます。[再生リストを観る]

交通工学

道路から考える、暮らしやすいまちづくり(輪学 2025年度 第2回)

前半では、光や音といった人間の五感を刺激する情報が交通渋滞の緩和や歩行速度の制御にいかに寄与するかという最新の交通工学研究が紹介されています。後半ではオランダの事例を引き合いに出し、道路を「移動のための通路」と「生活のための滞在空間」に明確に分ける道路の階層化の重要性を説いています。単なるインフラ整備を超えて、誰が道路の主役であるべきかという視点から都市デザインを再構築し、人々の幸福に資する社会を実現することを提唱しています。講師:塩見康博さん(立命館大学 理工学部 環境都市工学科 教授)、主催:輪の国びわ湖推進協議会 [内容と講演動画を見る]

渋滞対策は広げるより賢く使う:交通需要マネジメント(TDM)が拓く社会のデザイン

私たちは今、大きな転換点に立っています。高度経済成長期から続く足りなければ作るというインフラ整備のモデルは、人口減少、財政制約、そしてカーボンニュートラルという新しい時代の要請を前に、再構築を迫られています。地方自治体の予算編成や、地域の交通網を維持する現場において、この道路一区間に数百億円を投じる価値は本当にあるのかという問いが鋭く投げかけられています。限られた資源をどこに投じるべきか。この判断を、単なる熱意や慣例ではなく、客観的なデータに基づいて行う仕組みがEBPM(エビデンスに基づく政策立案)です。[記事を読む]

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マーケティング(地域社会を動かす理論と手法)

マーケティングができる事

  • 労働者が求めている労働環境と、自社を合わせることで、人材を確保します。
  • 顧客が求めているサービスと、自社を合わせることで、利用を増やします。
  • 市民や行政が求めている在り方と、自社を合わせることで、企業価値を上げ公的支援を得ます。[動画を見る]

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経済学/政策(競合・協力関係を解き明かし設計する理論)

交通経済学の世界:移動の価値を最大化する科学

交通経済学の観点から、交通が私たちの社会、経済、そして生活にもたらす価値をどのように捉え、最適化しているかについてご紹介します。
交通経済学(Transport Economics)は、経済学の原理を交通システム(道路、鉄道、航空、物流、そしてインフラへの投資)の分析に応用する学問分野です。その究極的な目標は、限られた社会資源を最も効率的かつ公正に配分し、移動という行為が社会全体にもたらす便益(利益)を最大化することにあります。[記事を読む]

社会的インパクト評価 価値の「見える化」から「最大化」へ

なぜ公共交通を「インパクト」で測るのか?地方の公共交通をめぐる議論は、長らく「単独収支の赤字」という壁に突き当たってきました。しかし、社会学的な視点に立てば、交通網は単なる移動手段ではなく、地域社会の「ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)」を醸成し、維持するための基盤です。社会的インパクト評価(SIA)とは、事業が社会に与えた「変化(成果)」を測定・可視化するプロセスです。これを導入する意義は、単に赤字の言い訳を作ることではなく、限られた公的資源を「最も社会的なリターンが大きい事業」に配分するための戦略的な投資判断を可能にすることにあります。[記事を読む]

納得を科学する:計量経済学が拓く社会的インパクト評価とEBPMの未来 

地方自治体の予算編成や、NPOによる社会課題解決の現場において、「この事業にはどれほどの価値があるのか」という問いがかつてないほど鋭く投げかけられています。限られた財政資源をどこに投じるべきか。この判断を、単なる熱意や経験だけで行うのではなく、客観的なデータに基づいて行う仕組みがEBPM(エビデンスに基づく政策立案)です。EBPMの推進において、測る技術として注目されているのが社会的インパクト評価(SIA:Social Impact Assessment)です。本稿では、計量経済学 (Econometrics) の知見を土台に、この評価手法がどのように政策の質を高め、社会の合意形成を助けるのかを深掘りします。[記事を読む]

 

公共交通が「選ばれる」理由:移動を変える社会心理学の力

私たちの日常生活の中で、交通手段の選択ほど、経済的な合理性と心理的な感情が複雑に絡み合うテーマはないかもしれません。例えば、「職場まで公共交通機関を使えば、ガソリン代も駐車料金もかからず、渋滞のストレスもない」と頭ではわかっていても、ついつい自家用車の鍵に手が伸びてしまう。
なぜ、私たちは費用や時間を基準とした客観的な合理性(合理的選択理論)とは異なる行動をとってしまうのでしょうか。この問いに切り込むのが、社会心理学と行動経済学の知見を取り入れた新しい交通政策のアプローチです。この記事では、公共交通を単なる「移動手段」ではなく、人々の感情と行動をデザインする「社会システム」として捉え直し、世界と日本の事例を比較しながら、その可能性を探ります。[記事を読む]

不易流行:行政・事業者・市民が交通体系を作り上げたムーバスの30年

11月25日、ムーバス運行開始30周年シンポジウムに参加しました。住みやすい地域を作るために、路線バスと合わせた交通システムを作り上げるという日本初の試みは、大成功を収めました。その背景には、人口密度が高くJR中央線の3駅への流動が集中しているという環境はありますが、本当の成功の秘密は他にもあり、これがシンポジウムでは明らかになりました。この考え方は、他の地域にも当てはまると思えました。[記事を読む]

11月30日やさしい交通しが第5回フォーラム 盛会でした

11月30日、彦根勤労福祉会館 4階 大ホールにてやさしい交通しが主第「【5回フォーラム】「住み続けたいまちをデザインする」が盛大に開催されました。速報はこちらよりご覧いただけます。 [記事を読む]

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都市インフラ・物流・ロジスティックス

欧州のデータ標準化とドイツのデジタルツインが拓く安全・効率的な鉄道保守の世界

普段何気なく利用している鉄道。その「安全」と「定時運行」を支えているのは、目に見える車両や線路だけではありません。最も重要なのは、それらのインフラや車両を裏側で支える、緻密な「保守・メンテナンス」活動です。
いま、欧州の鉄道業界では、この保守活動そのものを根底から変える、静かで力強いデジタル革命が進行しています。キーワードは、「データ標準化」と「デジタルツイン」です。
鉄道におけるこのデジタル化の波は、私たちの移動のあり方、ひいては社会の持続可能性に深く関わっています。[記事を読む]

 

 

鉄道チャンネル Rail DiMeC (災害医療鉄道活用研究)

2025年11月29日 発案者は超ベテランの鉄道ファンだった! 地域を救う「病院列車構想」とは【コラム】

生命観の哲学とAIの未来:循環と抵抗の新しい統合

多様な方々が活動する地方の合意形成や協働を進めると、まるで生命体のような存在に感じられる時があります。人工知能(AI)とロボティクス技術の進化は、これまで哲学や生物学が扱ってきた「生命とは何か」「個と全体はどう関係するか」「生と死の意味は何か」という根源的な問いを、単なる思索から「実現可能な未来の設計図」へと引き上げました。
現在、世界中で進行中のAI開発は、私たちが長年にわたり培ってきた三つの異なる生命観—「循環と全体性の思想」、「個の意志による抵抗の思想」、そして「進化と淘汰の原理」—と複雑に絡み合い、相互に影響を与えあっています。[記事を読む]

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