平素は大変お世話になっております。

さて、このたび614日の株主総会にて、私は若桜鉄道株式会社の代表取締役社長を退任いたしました。3年弱の在任中は、大変お世話になりました。短い期間に数々のことを行えたのは、ひとえに皆様のご尽力・ご厚情によるものです。改めて厚くお礼申し上げます。

文末は株主総会でのご挨拶です。これからは社員と地域の皆様が主役となります。引き続き若桜鉄道を応援いただき、一緒に地域を盛り立てていただけますよう、心よりお願い申し上げます。

皆様のご多幸と若桜の発展、若桜鉄道の存続を祈念いたします。

追伸:
若桜鉄道 旅立つ始発駅」は、若桜鉄道がいつも皆様の心の中に居続けるよう、歌い継がれることを願って作りました。ぜひ一度お聞きいただけますと幸いです。
https://www.youtube.com/watch?v=BKpL4deN0rk

29日までは若桜町内に留まりご挨拶に回ります。何かありましたらメールか携帯電話にてお声がけください。今後のことにつきましては、決まり次第改めてご報告申し上げます。毎お送りしているメール便りは、今後も山田個人より毎お送りしたく思っております。もしご不要であれば文末のリンクから解除をお願いいたします。

2017年614日 山田和昭

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若桜鉄道株主総会 退任挨拶

ただいまお話がありました通り、本日をもちまして 代表取締役社長を退任いたします。

2014年9に就任以来、SL走行社会実験をはじめ数多くのイベントを皆さまと実施し、その裏で営業活動、啓発活動、計画づくり、社内改善など報道されない数々のことも県や両町の皆さまと進めて参ることができました。
皆様のご厚情とご協力に厚く感謝いたします。

観光については、
1000人を超える団体ツアーも呼べる様になりましたし、
観光車両も来年デビューします。企画・造成・販売がキモですので、体制案も作りました。

車両も両町に持っていただき、通学定期券の助成も始まり経営も安定しました
鳥取県が主導された東部地域公共交通網形成計画に必要なことは全て盛り込んでいただきました。
列車の増発、日本交通バスとの間隔調整、定期券の共通化、乗継割引、、
これをきちんと実現していけば、
・通学客の6倍いる通勤客を獲得できる可能性が出ますし、
・自家用車での高校生送迎も鉄道の1.3倍いますが、使いやすくなれば鉄道に移る期待もできますし、
若桜の交通は飛躍的に便利になり転出理由のTOP「交通が不便」が解消されます
あとは日本交通さん、JRさんとしっかり話し合い、ニーズを捉え魂の入ったダイヤを作れば、確実に利用を増やせると確信していま

外部との協力体制も
船岡・隼・安部・八東・徳丸・丹比など各駅の守る会の皆さまに加え、観光協会、ワークショップメンバー、もりあげ隊、観光ガイドの皆さまが目覚ましい活動をされています。

私が就任した時にお話した方策は、すべて道筋がつきました。
この若桜でも、皆が力を合わせ大きなことができる事もご体験いただけました
あとは、これをしっかりと継続・実現していく段階です。
改革者としての私の役割は終わりましたので、若桜鉄道を地域の方にお返しすべきです。
また、個人的にも無理が続いていたので、予定より早いですが、このたび退任をお願いいたしました。

厳しい状況は続きますが、
社員も私がいなくても心配無いと言いますし、
これからは社員が奮起して、私以上に町長さんをはじめ行政・取締役・住民の皆様、そして外部のプロ、特に株主でもある日本交通さんとはしっかり手を取り合い、計画を実現すれば、若桜鉄道は存続すると確信しています。

株主の皆さまには、地域を経営するお立場から、若桜鉄道が地域の役に立つよう、暖かく見守り厳しくご指導ご支援いただくことを願っております。
特に、今後は地域と一体となった経営が鍵となります。第三セクターは民間の活力を生かすスキームですので、金融機関の皆様には事業の収益性・成長性・差別化など、行政と異なる決算主義の観点から、ご指摘ご意見いただき経営を強めていただきますよう願っております。

大変お世話になりました。ありがとうございます。