駅を中心に人と人を結ぶまちづくりを体験するフィールドワークとして2025年9月11日(木)13:00-17:00 「駅起点のまちづくりのすすめかた」を開催しました。

駅が屋根だけになる!?

9月12 中日新聞に掲載

滋賀県の日野駅は老朽化のため取り壊され、カーポート状の屋根だけの駅になりそうでした。その計画を聞いた役場の職員と駅前商店街の西塚さんらは駅舎保存活用のための活動に動き、委員会を設置して募金を集め補助を得て駅舎を改築しました。
どころがその駅舎の活用が課題になったのです。日野駅の平均乗降客数は1日500名ほど。人を置くには持続性が無いのです。話し合いを重ねる中で、編み出されたのが「日替わり店長」制度。地域の住民ができる範囲で店長を日替わりで務めようとなったのです。本当に毎日活用されるのか?

日野駅の奇跡

日野高校@homeカフェ

日野高校@homeカフェ

そこからが凄かったのです。チャレンジショップとして店舗開業を目論む起業家が実験開業する。お年寄りが生き甲斐として食堂を開く。日野高校生がカフェを開き、これが評判となり、映画の舞台になり「カフェをしたい」と入学希望者も出てくる。新規顧客獲得を狙い町内の飲食店が休業日に店長になる。電車の運転士が弁当を注文して駅で受け取る「トレインスルー」をする。夜に高校生が安心して駅で待合できる様にライブが開催される。稼働率は9割を超えたのです。駅で開催されるイベントには多数の出店が集まり4000人の来場が見込まれる。日野町の人口は約2万人だ。そして参加した方々に笑顔が広がる。子供を抱いた母親がバンドのステージに声援を送る。
カーポートみたいな駅だったらこれは起きただろうか?駅以外の場所でこれはできただろうか?これからここで何ができるだろうか?役場・事業者・住民を巻き込む力って何だろう?そんな事を考えた半日でした。

次回は2025年10月12日 イベントを一緒に運営しよう!

2023年むすびイベント&ガチャフェス

2023年むすびイベント&ガチャフェス!!

10月12日(日)ガチャフェス連動イベント『日野が好きだ!!』にご参集ください。

  • 7:00頃から テントの設営など
  • 10:00頃から運営のお手伝い。彦根の大学生、やさしい交通しがも出店します。

運営に参加された方には500円のお食事券、近江鉄道を利用された方にはさらに100円のお食事券が追加されます。当日、近江鉄道は終日運賃百円で乗り放題です。ぜひ一緒に盛り上げましょう!

ちなみに毎回大人気のメインイベント「マツタケ抽選会」は16:00頃から、バンドステージなどの後、19:00頃に花火が上がります。

感想

  • やっぱり場所って、ただの建物じゃなくて“人とアイデアが出会うことで息を吹き込まれる場”になった瞬間に本領を発揮するんだなとあらためて感じました。
    今後もここで生まれる物語が楽しみで仕方ないですね。
  • 日野駅の歴史について詳しく聞けたことが非常に有意義でした。中でもガチャフェスや日野駅内におけるカフェの運営など、様々な取り組みについて知ることができたことが自分の中で一つの大きな収穫でした。
  • もっとたくさんの方がご参加されていると思ったので、地元の方ももう少し参加してもらえると良いなと思いました。また、せっかくなので事前に高校生に告知をしておいたら1人ぐらいは帰りにワークショップだけでも参加してもらえたらよかったなと思いました。
  • 動画が少し長かったのと、知らない方がみたらわからないことが多いかも…と思いました。音楽の音量ももう少し控えめで、話を聞きながら見れたらよかったなと思いました。

開催概要

駅を中心に人と人を結ぶまちづくりを体験するフィールドワーク
9月11日(木)13:00-17:00 「駅起点のまちづくりのすすめかた」

  • 会場 いずれも近江鉄道 日野駅内「観光交流施設なないろ」
  • 参加費 無料(参加任意の懇親会は会費 5500円)

内容

  • 駅起点のまちづくり 山田和昭 (資料ダウンロード)
  • 交通とコミュニティを結ぶ なないろの活動 西塚 和彦さん(こうけん舎 )
  • なないろの稼働とカフェ経営 小澤 豊さん(こうけん舎 )
  • 日野駅をどう活用する?(グループトーク)
  • 日野駅のイベント一緒に盛り上げよう!(グループトーク)
  • +懇親会(参加任意、会費別途)

なないろの軌跡をビデオ上映

グループトーク

西塚 和彦さん(こうけん舎)

日野駅観光案内交流施設「なないろ」カフェコーナーを中心として管理運営を目的に「こうけん舎」を設立。日野駅をまちの宝として残すために検討を進める中で、駅舎のコミュニティスペースの運営は、自分たちがやって、発展させていきたいという思いから地元のみなさんで取り組む。日野町に訪れた人には感動を、日々利用される人には快適を、周辺住民には利便性を目的に、駅としてだけでなく、色々な機能を果たせる空間になるよう付加価値をつけていく。
登壇:[日野]

小澤 豊さん(こうけん舎)

(一社)こうけん舎社員兼近江鉄道日野駅なないろの『こばしや』カフェ店主。おいしいコーヒーの淹れ方を追求しコーヒー好きを増やしたい!!また日野愛が強く、趣味の写真を通して日野町ファンを増やすことを目的とし活躍中!!

山田 和昭(日本鉄道マーケティング 代表)

IT業界にて25年間マーケティングを統括。2014年若桜鉄道社長に就任、2021年近江鉄道 部長に就任し、近江鉄道無料デイを立案・推進。2024年より現職、著書「希望のレール」詳伝社、貨物鉄道論文賞 最優秀賞
登壇:[草津][日野][第5回フォーラム]