地域公共交通と物流改革の伴走支援

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政策

政策理論、解説

日本のインフラ政策

日本のインフラ政策は、世界でも類を見ない過酷な自然環境と、急速な人口減少・少子高齢化という二大制約の中で、独自の進化を遂げてきました。その根底には、経済合理性や環境正義といった欧米的なドクトリンとは一線を画す、生存の保障 …

英国のインフラ政策

英国のインフラ政策は、世界で最も論理的に体系化され、かつ効率性と透明性を極限まで追求したモデルとして知られています。その核心には、単なる建設事業を超えたバリュー・フォー・マネー(VfM:税金に対する価値の最大化)という強 …

欧州のインフラ政策

欧州(特にEU加盟国であるドイツやフランスなど)のインフラ政策は、単なる経済成長の手段を超え、社会的正義(エクイティ)、環境的持続可能性(グリーン)、そして国境を越えた連帯(インテグレーション)を具現化するための壮大な社 …

米国のインフラ政策

米国のインフラ政策は、広大な国土と車社会という伝統的な背景を持ちながら、近年では経済安全保障と国内産業の再興を掲げた、有史以来とも言える巨額の国家主導型投資へと大きく舵を切っています。 経済学者、社会学者、政策学者、コミ …

各国比較で見るインフラ政策

国のインフラ投資政策は、単なる「コンクリートの整備」ではなく、その国の富の再分配、経済成長のエンジン、社会の安定をどのように設計するかという、国家戦略を映し出す鏡です。主要国の政策思想、戦略、理論を比較し、日本の立ち位置 …

保護中: 滋賀県に見る公共交通計画に市民の納得が必要な理由

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社会的インパクト評価 価値の「見える化」から「最大化」へ

なぜ公共交通を「インパクト」で測るのか? 地方の公共交通をめぐる議論は、長らく「単独収支の赤字」という壁に突き当たってきました。しかし、社会学的な視点に立てば、交通網は単なる移動手段ではなく、地域社会の「ソーシャル・キャ …

環境社会学から読み解く公共交通の外部性-日欧米英比較

私たちが日々利用する公共交通機関(バスや鉄道)は、単にA地点からB地点へ移動する手段というだけでなく、私たちの社会や環境、そして経済に「見えない影響」を及ぼしています。その「見えない影響」こそが、経済学や環境政策で重要な …

社会学から見える「移動」と「物流」の真実

皆さんは普段、電車やバスを「移動手段」として、宅配便を「モノを運ぶサービス」として、ごく当たり前に利用しているでしょう。私たちの生活は、これら「公共交通」と「物流」という二つの巨大なシステムに完全に依存しています。 しか …

日本の地方衰退は「貧困の罠」? 開発経済学が照らす構造的問題と脱却への道

日本の地方が抱える「公共交通の赤字」や「人口減少」といった問題は、表面的な事象にすぎません。本記事では、途上国の貧困問題の解決を目指す開発経済学(Development Economics: DE)を通すと、地方衰退の構 …

SUMPから見る都市交通計画への市民参画:対話と協働の理論

日本の都市計画が抱える課題の一つに、「誰のために」計画が作られているのかという問いかけの難しさがあると思えます。特に都市交通計画は、私たちの移動と生活の質に直結するにもかかわらず、その策定プロセスが専門家や行政内部に閉じ …

公共交通への行動変容はどう起きる? 欧州のデザインから学ぶ感性とロジック

なぜ、私たちは車を選ぶのか? 日本の都市部では公共交通が非常に発達していますが、地方の多くでは依然として日常の移動手段として自動車が選ばれます。その理由は、単純な「費用対効果」だけではありません。利便性、自由度、そして何 …

国際比較から見えるインフラ政策ドクトリン「縮小の罠」

インフラが語る、失われた成長機会の構造 日本が「失われた30年」と呼ばれる低成長に直面する中、単なる金融政策やデフレ構造論に留まらず、インフラ投資政策の根底にある「ドクトリン(政策思想)」に目を向ける必要があります。本稿 …

脱一極集中、EUのESDPが日本に教える三つの視点

EUの空間政策 日本が少子高齢化と人口減少に直面し、地方創生が叫ばれる中で、国土の「均衡ある発展」は永遠のテーマです。しかし、政策を実行するたびに都市一極集中が加速するというジレンマに陥りがちです。 ここで参考になるのが …

グローバルな知識層(エ二ウェア族)と地域住民(サムウェア族)

トランプ現象、ブレグジット、そして地方で繰り返される改革と抵抗。これはなぜ起きるのでしょうか?それはこの考えで説明できるかもしれません。都市・地方、そしてグローバルな知識層(エニウェア族)と地域住民(サムウェア族)の間の …

どこを突けばいい?改善支点を探し出すシステムダイナミクス

「なぜ、ある問題は解決しようとすればするほど悪化するのだろうか?」「なぜ、意図せざる結果が繰り返し起きてしまうのだろうか?」 答えは、物事の表面的な出来事ではなく、その背後にある「システムの構造」に隠されています。システ …

なぜ道路に偏重投資?その鍵は公共選択論にあるかもしれない

もう30年以上も公共交通の外部性や公共性と道路偏重投資の問題への議論がなされているのに、なかなか構造的な見直しが起きません。一方で海外支援ではバッチリと外部性の評価を元に支援が決定されています。どうも、不理解が原因ではな …

10月30日 比較住宅都市研究会にて講演いたしました

2025年10月30日、比較住宅都市研究会にて講演し、30名ほどの方々に聴講いただき、その後の懇親会も大変盛り上がりました。 音声解説(18分) AI Notebook LMで生成 若桜・近江鉄道に学ぶ!地方鉄道の危機と …

鉄道バスの「赤字を補填」←世界はそれを「投資」と言う 消耗するだけの日本の“見方”

2025年10月20日執筆記事が乗りものニュース等に掲載されました。 日本の公共交通に対する考え方が、海外の先進国と比べ、根本的な違いを論じています。日本では公共交通への資金投入が「赤字補填」という「費用」として捉えられ …

宇沢弘文博士 「社会的共通基本」を元に鉄道政策を考える

なぜ今、「社会的共通資本」なのか? 地方の鉄道路線が次々と廃線の危機に瀕し、都市部では交通渋滞が深刻化する現代において、私たちは交通インフラをどのように評価すべきでしょうか。そのヒントになるのが、経済学者・宇沢弘文が19 …

函館本線「海線」は誰のもの? 物流の大幹線が「単なるローカル線扱い」を脱しない“矛盾”

2025年9月15日、執筆記事が掲載されました。整備新幹線のスキームが旅客主眼のため物流の大幹線がローカル線扱いになること、北海道開発予算と鉄道投資のアンバランスなど、インフラ政策の面から解説をしました。 乗りものニュー …

8月23日【第 1 回フォーラム】「住み続けられる まちと交通」(全体会)動画公開

クルマ中心の暮らしを選択する人が増え、バス路線が減りゆく中、 滋賀県では現在「地域交通計画」策定に向けて準備が進められています。 県民からは公共交通が不便であることに多くの不満の声が寄せられています。 公共交通のあり方に …

第一回フォーラムで語られた未来の「移動と都市」 の概要

  2025年8月23日、草津市でやさしい交通しがが【第 1 回フォーラム】「住み続けられる まちと交通」(全体会)を開催し、専門家や市民が集まり、滋賀の交通の未来を考える熱い議論が交わされました。全体では2時 …

海外支援と国内インフラ投資

前回まで、中国のインフラ産業覇権について取り上げました。礼賛するつもりではなく、実際さまざまな問題も指摘されています。そこは注意深く観察し、ここでは日本のインフラ投資を考えたいので、海外支援と共にスタディしたく思います。 …

図で見る規制を撤廃した欧米 民営化した日本

スタッガー法以降、生産性が上がり運賃が下がった米国の鉄道 なぜこれほどの改善が実現したのか?(資料:AAR)   大規模投資で整備される欧州の内陸コンテナターミナル 利害対立がある中、官民連携した投資で物流の改 …

世界の鉄道が「ものすごい貨物量」に対応できたワケとは? 「規制で縛る」をやめた結果【物流と鉄道“失われた30年”中編】

執筆記事が掲載されました。中編は規制緩和政策。欧米がコンテスタビリティ理論に基づき規制政策を転換したのに対し、日本は規制はほぼそのままに民営化に進みます。その違いについて経済学の基本的なところから平易に紹介しています。 …

日本のコンテナ革命は港で止まった!?

西欧インターモーダル

この記事では乗り物ニュース「まとめて運べば安くなる」を徹底追及する海外/「汗と涙の人海戦術」で人手不足の日本 物流の“深刻な差”どうして?【物流と鉄道“失われた30年”前編】を図入りで補足します。 欧米のインターモーダル …

公共交通マーケティング研究会 2024年度 録画・資料公開

公共交通マーケティング研究会 2024年度はリスタートセミナーと全4回の例会が開催され、その録画・資料が公開されています。「公共交通はこのままでは悪くなる」という危機感から「改善にマーケティングが使える」という想いで立ち …

「近江鉄道のあゆみと事業再構築」 地域交通を考える 第16号に論考が掲載されました

近江鉄道線の再構築は特殊な事例だが、再構築が実現した背景には、関係各位の献身的な努力と工夫があり、その学びは他の路線にも参考となると思える。鉄道路線の特質には地域風土が大きく影響し、問題が起きたときにはそれを紐解くために …

公共交通マーケティング研究会 公的投資獲得 開催いたしました。

去る、2025年1月30日、東京大学にて公共交通マーケティング研究会 第12回例会 公的投資獲得 を開催いたしました。 日本鉄道マーケティングでは、このお手伝いをいたしました。当日は来場者・ネット視聴者を合わせ260名の …

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