物流の課題について、調査・研究・執筆・講演などを行っています。
目的
欧州、米国、中国は規制緩和とコンテナ革命により、この30年間に物流の機械化と自動化・標準化が進み、船・鉄道・自動車など輸送モード間をシームレスに結ぶインターモーダル輸送が急成長しました。各国は物流インフラへの投資により、規模の経済を追求し国際競争力を高めています。これにより、物流のロジスティクス価値が高まり、従来の製造中心の業態から物流収束型へと構造が変わりました。一方、日本の物流はは大量輸送モードである船と鉄道の結節・連携が取られておらず、後背地輸送は人手を要す自動車輸送に過度に依存し、2024年問題を引き起こしています。標準化・機械化も進んでおらず労働集約産業の段階を脱していません。各国は国際コンテナ港湾を集約化・巨大化・自動化へと進んでいるのに対し、日本は分散化に進み、国際基幹航路の日本寄港も減り続けています。このような彼我の差を啓発し、改善を進めることを目的としています。
調査研究
全体像を早く掴む、速さ・広さを優先した調査
主な対象:米国鉄道の実態、米国 国内/国際輸送統合、国際コンテナ海運情報標準化(DCSA)、コンテナ輸送拠点とルートの特定など
所属学会等
日本物流学会、日本MH学会、日本ロジスティクスシステム協会(JILS)
関連学習/資格取得
JILS ロジスティクス基礎修了/物流管理士補、2級ロジスティックス管理/オペレーション
CISA(システム監査人)、MTM(Method Time Measurement ABCに似た計測技法)
発表
関西大学まちづくり懇話会、JILS国際強靭化推進研究会、記事執筆
2024年12月5日 貨物鉄道論文賞 最優秀賞、日本物流学会(中部部会) など