©︎一般社団法人 Rail DiMec 2025
2023年11月に神戸市営地下鉄の協力を得てDMATの近畿ブロック訓練の一つとして、初めて鉄道を使う訓練が計画され、神戸市交通局海岸線5000形(4両編成)の地下鉄の2~4号車で、DMAT4隊、模擬患者30名を動員して行われた。
Rail DiMeC研究会は、この訓練とは別個に1号車で、メンバーを中心に、エンジニア、医療スタッフ、医療機器会社のメンバー合計18名が簡易手術台や医療機器を搬入し、鉄道搬送の実験を実施した。
Rail DiMeC(鉄道の災害医療への活用)研究会の紹介
海岸線の御崎車両基地内において、1号車に簡易手術台や医療機器を搬入、設置した際の記録写真を図2に示します。
そして、臨時電車を海岸線の本線を2往復し、その間に曲率のきつい線路通過時や、速度の大きく変化する条件下での加速度、振動や騒音などを計測し、列車走行中の車内環境が医療行為や医療機器動作にどのような影響を及ぼすのかに関する基礎データを取得した。その結果、同乗の外科医が、比較的軽い患者の搬送中の外科処置は可能であると判断し、搭載した医療機器も問題なく稼働できることを確認した。