長文注意 12月のメール便り
津エアポートラインの山田です。
今年1年、メール便りにお付き合いいただきありがとうございます。熱いお返事を多々いただき、励まされました。もちろんお返事をいただけなくとも、読み流していただけるだけでも感謝感謝です!水害・台風・地震・停電と災害の多い1年でした。津市も日本も幾多の災害を乗り越える過程で、強くなってきました。自然には購えないところもありますが、人知を尽くし来年はより良き年にしていきたいと思います。
今年最後の活動報告です

【忍者高速船キャンペーン開始】

12月22日、津エアポートライン忍者高速船キャンペーンが開始されました。プレス発表会には津市、中伊勢温泉郷(津市・伊賀市・名張市の温泉旅館)、勢州津高虎隊、伊勢安土桃山城下街、空港会場ではさらに中部国際空港永江執行役員、徳川家康と服部半蔵忍者隊に登壇いただき、賑やかに開催されました。
忍者高速船キャンペーンとは、サムライ×NINJAプロジェクトを展開する中部国際空港を玄関口とし、忍者の本拠地である三重を結ぶ航路を「忍者高速船」として世界に発信することで、三重県と津市にインバウンドを誘致するキャンペーンです。船やターミナルに忍者の装飾を施し、船内に設置された忍者文字を解読したり、九字護身法の練習をお楽しみいただけます。
普段、忍者は忍び装束ではなく一般人に変装して情報収拾をしています。そこで忍者が船員や陸員に変装しているという設定で、「忍びの者か?」とお客様が職員に尋ねると忍者カードをそっとお渡しする趣向もあります。キャンペーンの詳細は案内ページをぜひご覧ください。
忍者高速船キャンペーンは、同日に中部国際空港が発表した忍者セグウェイ・ガイドツアーとともに中日新聞・日本経済新聞・YAHOO!NEWSなどに掲載され、三重テレビでも放映されました。
航路としては、三重県のお客様を安全確実快適にお運びするのはもちろんとして、インバウンドの誘致により航路の価値を高めると共に、航路の改善への原資を作り出すことも狙っています。これから、忍者好きのインバウンドを三重県に呼び込むだけでなく、津市に立ち寄っていただく策も立ち上げていきます。伊賀は藤堂藩の所領でしたし、かつてお伊勢参りで栄えたように三重の玄関として津市が栄えることを願ってやみません。
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【忍者、忍者、忍者】

 忍者高速船キャンペーンは、航路の利用促進だけでなく、三重県と津市へのインバウンド誘致、中部国際空港の発展も狙っています。周囲と協働するためにも、強いシナリオが必要です。エアライン各社に感触をお聞きし、忍者に関する事は時間の限り調べ、現地に赴き実際に体験しお客様の感覚や忍者体験を支える方々の気持ちの把握にも努めました。その様子は発表前に内容は明かせないためSNSでは伏線を張り反応を確かめ、三重大学国際忍者研究センターの高尾先生に最新忍者研究を教えていただきリアリティを強化しました。また、着地の受け入れ体制とブランド化を図るため、秘密結社の立ち上げ準備。これらと合わせ制作物やプレス発表の準備を1ヶ月に詰め込めたのは、ひとえに周囲の皆様と両備グループ・社内のご理解とご協力があったらからこそです。その中、2年前の伊賀線100周年記念講演や、30年以上前にCSKの同僚だった深谷さんとのご縁に助けられたのは、不思議なことでした。
 忍者のことで頭も活動も目一杯の1ヶ月でしたが、知るほどに忍者は面白い。忍者は普段は農業をしており傭兵のようにお役目が入れば忍務に就く、村民全員参加の合議制をとっていた、山伏からの教えで識字率が高かったことなど、社会構造がスイスに似ており、もしかして忍者の地域は交通・観光政策もうまくいくのでは?と思えました。
公有民営となった伊賀鉄道の今後も楽しみです。
伊賀鉄道上野市駅の愛称が忍者市駅に
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【森岡友樹さんと玉野再生】

ツァラストラハカク語リキで開催された「つとうの港ミーティング」にて、森岡氏がいかに宇野港の再生を進めたかをお聞きしました。「まちづくりがなぜ失敗するのか?」には、ガンと一発くらいました。交通機関が移動したいコトが先にあって結果として利用されるように、まちづくりも人が集いたいコトが先にあって結果として街ができる。まちづくりを目的にしてはいけないというのは、その通りだと思いました。ならばどうするか?という作戦がなかなか面白く、若者が次々集い結婚し家族ができるお話にはワクワクしました。
玉野市は両備バスが走る地で、両備フェリーの新岡山港からも近い地域です。これも不思議なご縁に感謝です。
<物件アーティスト森岡友樹氏>
(間取り図ナイト主宰/物件ファン元編集長)
街の不動産をアーティストの視点で面白く紹介するマドリスト。間取り図ナイトは全国で開催、物件ファンは4.7万フォロワーを超える人気を集める。
岡山県宇野港クリエイティブカップル移住プロジェクト「うのずくり」、千葉県松戸市まちづクリエイティブ「MADcity」などにも参画。

【webの改善】

津エアポートラインwebの就航案内を見やすくしました。信号機のように、就航や駐車場の状況が一目でわかります。
【年末挨拶、年賀状】
忍者高速船キャンペーンを立ち上げたので、これを広めて成果に繋げる必要があります。そのため、年末挨拶・年賀状を最大限に活用しました。DMならゴミ箱行きでも年賀状なら回覧されます。年末挨拶ならアポ無しで何件も訪問できますし、短い時間でも会って話ができれば意思疎通が進みます。年の瀬は慌ただしいですが、商売も進むので助かります。
今年最後なので、面識の有無にかかわらずご紹介したいトピックを並べますね

地域公共交通シンポジウムin北海道

大井川鐵道 元社長 前田忍氏、名古屋大学 加藤博和先生が登壇され、JR北海道のシンポジウムが開催されました。
個人的には前田氏が現場の声を吸い上げやすくした社内改革の内容は参考になり、民間と行政は事業の概念も時間感覚も異なるので自治体首長との定期協議は重要だと共感しました。
加藤先生の講演の最後には「みんな大好き木次線」が流され
「こういう動画をつくれるなら北海道の鉄道は残れる可能性がある。しかし、今はつくれないのではないか。よく見れば、そう簡単にはできないことがわかるはず」
と語られたそうです。この意味がわかる方が一人でも増えることを私も願っています。
とある住職の妄想
どんなに正しいことでも立派な事でも、聞き手に関心が無ければ、いくら連呼しても無視されるだけです。ならばどうするか?聞き手が関心を示す方法で伝えるしかないのです。仏教を広める使命を受けた住職が妄想したことは・・・・・
<こちらの住職、さまざまなパロディーで注目されています。>
「凡人のための地域再生入門」木下斉氏
私にとって高校・大学の後輩であり、地域活性化の先輩である木下斉氏。
ややこしい状況を解き明かし言語化してくれるので、氏の著作や記事にはとても助けられています。その集大成とも思われる最新著作が出版されました。
「世界のクロサワ」こと黒澤明監督の凄さが一発でわかる動画!「映画界のベートーヴェン」とまでいわれる理由!!
黒澤明、スピルバーグ、宮崎駿 私が惹かれる映画には、わさわさと人が動きカメラが躍動する感覚があります。それを解き明かしてくれた動画がこちら。映像が右脳を直接刺激するのはこんな仕組みなのかと楽しく学べます。

津エアポートライン、地域のものがたり発見

<船ヲ降リ街ヲ温メル>
「ツァラストラハカク語リキ」壮大な名前のカフェを5年前に開いたのは、外航船航海士の山本さん。
外航船では食事はコックが作りベッドメークもメードが行うなど、船員のエリート。航海中に大量の本と映画に触れ、いろいろな考えが巡られたようです。
船を降り、自分が好きな大量の本を置き、船室のようなインテリアのカフェをはじめました。
自分なりの哲学を広めたいという思いだったそうです。センスの良い店には津の知識人が集い、ライブや本の会が開かれました。残念ながらカフェは5年間で閉じてしまい、山本さんは再び船に乗るそうです。
ツァラのSNSは残るそうなので、山本さんがツァラを始めた思いとか、この町に対して思うこととか、洋上からいろいろ語られることでしょう。
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いつも長文ですいません。お読みいただきありがとうございました。
皆さまにとってより良き新年となりますように。