鉄道は信頼性・公共性があるので、工夫をするとマスコミに大きく取り上げられます。ここでは日本鉄道マーケティング(代表)に関連するメディア掲載実績をご紹介します。
なぜイベントとメディアを重視するのか?
鉄道をご利用される住民の方々は数万ー数百万人と多く、ひとりひとりに接触することは困難ですし、交通への関心は高くありません。そのため新しい鉄道の活用方法は、いくら他の地方に良い事例があっても耳に入らず見に行かず納得もされないので、当地でインパクトを持って「実際に見せ」イメージいただくことが有効となります。このため、1日限りで模擬的に理想の状態に見立てたイベントにより「改革すればこんな世界も実現できる」と沿線住民に体感頂き、合意を形成する手法を度々とっています。いきなり恒久的な投資をしても、市場や需要を外してしまう恐れもあるので、社会実験も兼ねています。また、埋もれている地域資源を掘り起こし、繰り返し通ってくれるお馴染みさんを開拓するためにイベントを打つこともあります。インパクトを持って見せる事はマスコミと相性が良く、鉄道車両は一目で「鉄道だ」とわかり目を引き(これを「絵になる」と言います)、社会的信頼や公共性もあるのでニュースに乗りやすいのです。また、地方ではテレビ、新聞を読まれる方が多くいらっしゃり、官公庁や議会も報道を強く意識しています。このように鉄道とイベント・ニュースと地方は相性が良いので、メッセージの作り方などコツを体得すれば、あらゆる活動の力となっていきます。
注目を集めたい、人を集めて商売をしたいというイベントも多くありますが、単発的なイベントは1−2日分の効果しかなく、365日動き続ける鉄道を支えることはできません。準備の労力も大きいのでイベント疲れや利益が出なくても”仕事をしている感”を生みやすくなります。(その手のイベントも打ちましたが、持ち込み企画で貸切列車の運行や広報面で協力し労力を温存しました)今苦しい構造的な課題を解決するために、新しい社会的役割に変わるべきだと訴えたい。そのための手段としてイベントとメディアを使うと大きな目標を早く達成できますし、協力も効果も大きく得られます。「賑やかし目的のイベント」と大目標や持続性創出の「手段としてのイベント」は一見同じに見えますが、狙いも成果も異なるものなのです。
目的あっての手段:イベントの例
- 大目標実現に向けた社会実験的イベント
若桜谷観光号 若桜鉄道が観光先となる
SL走行社会実験 鉄道の観光資源化と、観光業の立ち上げ
隼ラッピング並走パレード 大企業と地域の連携協業
乗り物祭り 並行するバスと鉄道の連携(協調ダイヤ、共通運賃など運輸連合を目指した試み)
忍者高速船キャンペーン 三重県へのインバウンド引き込み
無料デイと連携イベント 鉄道運賃が下がることでの出歩き促進と賑わい創出 - 地域資源の発信とリピータ獲得目的のイベント
お買い物列車 百貨店への買い物に列車を使う提案
カフェ&スイーツ列車 鳥取駅付近のカフェの紹介
無料デイ連携イベント 地域の魅力発信とリピータ創出 - 地域の方々の活動を紹介し持続性を高めるイベント
ブライダル列車、消防列車など
投稿・執筆の重要性
メディアは主にニュースを伝える役割ですが、公共交通に対する世間の誤解を解くには主張も必要となります。取材の都度、記者には「鉄道の維持が目的でなく、鉄道を使った地域活性化の活動です」と何度も繰り返し説明し納得いただいても、デスクでハネられ「鉄路の存続をかけ」と報道されたことが何度かありました。これでは誤解が解けるどころか、誤解を広めてしまいます。そのため、自ら執筆する投稿なども積極的に受け、鉄道の外部性・公益性などを広くわかりやすく紹介する機会としています。鉄道の時節トピックに関する記事を自らがライターとして執筆するのも同様の目的です。
執筆記事の例
- 執筆記事の例京葉線だけの問題か?”快速の大幅減”地域に厳しいダイヤ改正が断行される根本原因 議論に欠落した視点
地域が発展しても鉄道以外にお券が落ちる「鉄道の外部性」とJRスキームのミスマッチについて紹介しています。 - 乗り物ニュース 執筆記事
時節で話題になるテーマを取り上げ、発生メカニズムなどから鉄道の外部性や公益性について紹介をしています。 - 「近江鉄道のあゆみと事業再構築」 地域交通を考える 第16号
私鉄の経営努力が減便・値上げとなり地域の不信を生んでしまうなど、構造的な課題を紹介しています
最新のメディア紹介
過去のメディア紹介
以下は2024年5月以前の取材記事、執筆記事などをご紹介しています。