去る2023年のことですが、こちらも重要ですのでポストいたします。
参議院 2023年2月15日国民生活・経済及び地方に関する調査会「誰もが取り残されず希望が持てる社会の構築」のうち、社会経済、地方の現状と国民生活における課題(地域社会が抱える課題)について参考人関西大学教授宇都宮浄人先生の意見、質疑が行われました。
地方公共交通に関する課題・位置付けなどが想いと共に20分に凝縮して語られています。交通事業者、および交通・都市・道路政策に関わる方々にお聞きいただきたい内容だと思います。
動画では宇都宮先生のご発言が0:42から、質疑は1:27ごろから伊藤議員のやりとりなどが聞きどころです。
▼画面をクリックすると動画が再生されます(宇都宮先生の発言は0:42から)
発言主旨
交通と地域
- 地域に住みたくない理由のTOPが「交通が不便」
- クルマ依存>公共交通衰退>都市の拡散・中心街衰退>さらにクルマ依存 の悪循環
- 統合的な政策 交通のみ>都市と交通を統合的に
- 交通の改善により 環境、雇用、教育、医療健康、が改善され地域の持続性SDGsに繋がる
- ダウンズ・トムソンのパラドックス
道路建設>自動車誘発・公共交通利用減>>さらなる渋滞 の悪循環
公共交通利用増>一人当たり負担減>サービスレベル改善>公共交通利用増 の善循環 - 欧州SUMPによる統合的政策
欧州ではショッピングセンター建設の条件に公共交通が30分ヘッドでアクセスしていることが入れられている
都市経営のツール
- 公共交通=公的サービスという認識>社会全体で支える
- 小山市おーバス カッコ良いデザイン、サブスクで若者・市民の足に
- 鉄道の安心感>人口に影響
- 富山市おでかけ定期券 出歩き促進費用1億円>医療費抑制8億円
民間丸投げから、全体見直しを
- 大都市圏と高度成長で公共交通の収益事業が成り立ったが、今は成り立たず経費節減でサービスダウン、労働環境悪化
- 道路予算とのアンバランス
- 通学定期割引、バリアフリー投資が事業者負担(自動車利用者負担せず)